かま‐いと【釜糸】
釜の中の繭から繰り取ったままで、縒(よ)りをかけていない糸。絓糸(すがいと)を精練した糸。日本刺繍(にほんししゅう)に用いる。平糸。
かま‐いり【釜煎り/釜熬り】
戦国時代、罪人を湯または油の煮えたぎった釜の中に入れて殺した極刑。かまゆで。
かまいり‐ちゃ【釜煎り茶】
製茶法の一。チャの生葉を釜で煎って酵素を破壊し、もんで加熱・乾燥して作る。中国茶の大部分、日本では九州の緑茶の多くがこれによる。
かま‐うで【釜茹で】
「かまゆで」の音変化。
かまがさき【釜ヶ崎】
大阪市西成区北東部にある、あいりん地区の旧称。昭和41年(1966)に愛隣の意で改称。簡易宿泊所が多い。
かま‐し【釜師】
茶の湯釜の製作者のこと。室町末期に専門工が現れ、桃山時代には西村道仁(にしむらどうにん)・辻与次郎(つじよじろう)などの名工が出た。
かま‐しき【釜敷(き)】
1 釜・鍋・鉄瓶などを置くとき下に敷くもの。茶道では、籐(とう)、竹などを平たく編んだものを用いる。釜置き。 2 紋所の名。輪の形を種々に組み合わせたもの。
かま‐すえ【釜据え】
茶の湯で、水屋で釜を据えるのに用いる台。多く赤杉で作る。
かまたま‐うどん【釜玉饂飩】
ゆであげたうどんに生卵とだし醤油をかけ、それらを絡めて食べるもの。 [補説]香川県にあるうどん店から広まったといわれる。
かまなし‐がわ【釜無川】
山梨県西部を南流する川。赤石山脈の鋸山付近に源を発し、富士川町・市川三郷町の境界部で笛吹川と合流、富士川となる。長さ約64キロ。