すず‐の‐そう【鈴の奏】
平安時代、行幸の先払いのために駅鈴の下賜を願うとき、また、還御により返上するときの奏上。少納言の任務とした。
すず‐の‐つな【鈴の綱】
清涼殿の殿上(てんじょう)の間から校書殿(きょうしょでん)に張り渡した鈴付きの綱。蔵人(くろうど)が小舎人(こどねり)を呼ぶためのもの。
すずのや【鈴屋】
本居宣長(もとおりのりなが)の書斎の名。部屋に鈴がかけてあったところからいう。三重県松阪市に保存されている。
すずのや‐き【鈴屋忌】
本居宣長(号、鈴屋)の忌日。陰暦9月29日。《季 秋》
すずのやしゅう【鈴屋集】
江戸後期の歌文集。7巻。本居宣長著。長男春庭(はるにわ)編。寛政10〜12年(1798〜1800)刊。享和3年(1803)養子大平(おおひら)編の補遺2巻が刊行される。
すずのや‐は【鈴屋派】
本居宣長を中心とする和歌の流派。歌風は新古今調。
すず‐まなこ【鈴眼】
丸くて大きな目。どんぐりまなこ。「梟(ふくろ)と常々悪口受くる—に」〈露伴・五重塔〉
すず‐むし【鈴虫】
1 直翅(ちょくし)目スズムシ科の昆虫。中形で、暗い草むらにすむ。体は黒色で、触角や脚の根元は白色。雌は長い産卵管をもち、地中に卵を産む。雄は左右の広い前翅(まえばね)をすりあわせてリーンリ...
すずむし‐そう【鈴虫草】
1 キツネノマゴ科の多年草。近畿以西の山地に生え、高さ30〜60センチ。茎は四角柱で、広卵形の葉が対生する。秋、淡紫色の花が朝に開いて午後には散る。すずむしばな。 2 ラン科の多年草。山地に生え...
すずむし‐むすび【鈴虫結び】
ひもの結び方で、輪を三つ重ねて上を結び、スズムシの形に似せたもの。