あ‐えん【亜鉛】
亜鉛族元素の一。単体は銀白色の金属で、湿った空気中では灰白色となる。酸にもアルカリにも溶解する。乾電池の負極、鉄板にめっきしてトタン板として、また、真鍮(しんちゅう)や洋銀などの合金に使われる。...
いっさんか‐なまり【一酸化鉛】
黄色または赤色の鉛の酸化物。酸にもアルカリにも溶ける。融解した鉛に空気を吹き込むか、硝酸鉛などを熱分解して作ったものは黄色で、金密陀(きんみつだ)とよばれ、これを融解して冷却したものは橙赤色で、...
いっぽんのなまり【一本の鉛】
佐野洋の長編推理小説。昭和34年(1959)刊。著者初の長編作品。
えん【鉛】
[常用漢字] [音]エン(呉)(漢) [訓]なまり 1 なまり。「鉛管・鉛錘・鉛毒・鉛版」 2 おしろい。「鉛白・鉛粉」 3 なまりに似た物質。「鉛筆/亜鉛・黒鉛・蒼鉛(そうえん)」
えんか‐あえん【塩化亜鉛】
酸化亜鉛または亜鉛を塩酸に溶かして得られる、潮解性のある白色の結晶。セ氏28度以下では数種の水和物が得られる。木材防腐剤・染色剤に使用。化学式ZnCl2
えんきせい‐たんさんなまり【塩基性炭酸鉛】
炭酸鉛の塩基性塩。無色の結晶。水には溶けない。水道用鉛管では表面にこの緻密な皮膜が生じ、内部を保護する。鉛白(えんぱく)の主成分として白色顔料に用いる。化学式2PbCO3・Pb(OH)2
おう‐えん【黄鉛】
クロム酸鉛を主成分とする、代表的な黄色顔料。印刷インク・プラスチックの着色などに使用。クロムイエロー。
かさんか‐なまり【過酸化鉛】
二酸化鉛のこと。過酸化物ではない。
クロムさん‐なまり【クロム酸鉛】
鉛塩水溶液に二クロム酸カリウムを加えて得られる黄色の結晶。水には溶けない。黄色顔料に用い、黄鉛(おうえん)・クロムイエローなどとよばれる。化学式PbCrO4
こう‐えん【硬鉛】
鉛合金の一。鉛は軟らかいので、アンチモンを1〜10パーセント加えて硬くしたもの。アンチモン鉛。