け‐ばり【毛針/毛鉤】
釣り針の一。鳥の羽などを針に巻いてえさに見せかけた擬餌針(ぎじばり)。蚊針。
こ【鉤】
《「こう(鉤)」の音変化》巻き上げた御簾(みす)を掛けておくかぎ形の金具。「御簾の帽額(もかう)、総角(あげまき)などにあげたる—のきはやかなるも」〈枕・二〇一〉
こざる‐かぎ【小猿鉤】
いろりの自在鉤の高さを調節するための横木。中木(ちゅうぎ)。
こ‐はぜ【小鉤/鞐】
1 足袋・手甲・脚絆(きゃはん)・袋物・書物の帙(ちつ)などの合わせ目につけた爪形(つめがた)の留め具。真鍮(しんちゅう)・角・象牙などで作る。 2 金属板で屋根を葺(ふ)くとき、合わせ目となる...
じざい‐かぎ【自在鉤】
囲炉裏(いろり)やかまどなどの上につり下げ、それに掛けた鍋(なべ)・釜(かま)・やかんなどと火との距離を自由に調節できるようにした鉤。
そう‐こう【双鉤】
1 書道の執筆法の一。筆の軸に親指と人差し指・中指をかけ、薬指を軽く添えて書く法。 2 文字の上に薄紙を置き、輪郭だけを線で写し取ること。籠写(かごうつ)し。籠字。籠抜き。
ぞう‐こう【蔵鉤】
古代、中国から伝来した遊戯の一。二組みに分かれ、一方の組の者が握りこぶしを出し、その中の一人が物を握っているのを、他方の組の者が言い当てるもの。
たい‐こう【帯鉤】
中国、戦国時代から漢代にかけて盛行した鉤(かぎ)状の帯金具。青銅製のほか、鉄・軟玉製などがある。
たこ‐かぎ【蛸鉤】
長いさおの先に鉤を取り付けた、蛸を捕る漁具。
たん‐こう【単鉤】
書道の執筆法の一。親指と人差し指で筆の軸を持って書くもの。→双鉤