てんぽう‐きんぎん【天保金銀】
江戸幕府が天保3年(1832)から同9年の間に鋳造した金銀貨の総称。二朱判金・五両判金・小判金・大判金・一分判金・一分銀・丁銀・豆板銀など。
とう‐ぎん【当銀】
「当金(とうきん)」に同じ。「—に売り捨てて渡世をすべし」〈浮・織留・二〉
とうざ‐ぎん【当座銀】
その場で金銭の受け渡しをすること。現金取引。即金。「この米屋も、—にして」〈浮・永代蔵・五〉
唐(とう)へ投(な)げ銀(がね)
鎖国以前、朱印船貿易で、海外貿易に投資すること。投機的な投資や無駄な投資のたとえにもいう。「—して仕合はせ」〈浮・二十不孝・三〉
と‐ぎん【都銀】
「都市銀行」の略。
とりかえ‐ぎん【取り替へ銀】
遊女や奉公人などに雇い主が立て替えて前渡しする金。前金。とりかえがね。「妹はわけもなき所へ奉公に出し、—をうれしく」〈浮・織留・三〉
なげ‐がね【投(げ)金/投げ銀】
1 江戸初期、博多・長崎などの豪商が、船舶や積み荷を担保に、朱印船主やポルトガル人・中国人に貸し付けた金。高利を得る反面、危険を伴う投資であった。 2 遊興に金銭を注ぎ込むこと。また、その金銭。...
にしゅ‐ぎん【二朱銀】
江戸時代通用の銀貨の一。長方形で、2枚が銀1分。8枚が小判1両、つまり二朱金同等に通用した。安永南鐐(なんりょう)・文政南鐐・安政二朱銀がある。二朱判銀。
にしゅばん‐ぎん【二朱判銀】
⇒二朱銀
にち‐ぎん【日銀】
「日本銀行」の略。