とうひゃく‐せん【当百銭】
天保通宝(てんぽうつうほう)の俗称。1枚で100文に相当するところからいう。
とく‐せん【徳銭】
「有徳銭(うとくせん)」の略。
とし‐せん【年銭】
厄年の人が年頭や節分に、厄払いのために四辻(よつつじ)などに自分の年の数だけの金銭を包んで捨てるまじない。また、その金銭。
と‐せん【賭銭】
かけごとにかけた金銭。
どう‐せん【銅銭】
銅で作られた貨幣。銅貨。
泥棒(どろぼう)に追(お)い銭(せん)
「盗人(ぬすびと)に追い銭」に同じ。
なげ‐せん【投(げ)銭】
大道芸人やこじきなどに、金銭を投げ与えること。また、その金銭。なげぜに。 [補説]近年、インターネット上で、無料コンテンツの閲覧者が、その提供者に金銭などを寄付することにもいう。→ネット投げ銭
なでかく‐せん【撫で角銭】
仙台藩が、天明4年(1784)から発行した撫で角形の鉄銭。
なべ‐せん【鍋銭】
鍋鉄(なべがね)で鋳造した鉄銭。寛永通宝のうちでも劣悪なもの。なべぜに。
なまり‐せん【鉛銭】
鉛で鋳造した銭貨。中世から近世初期にかけて流通した悪質の私鋳銭のほか、江戸末期から明治初期に関東・東北の一部で流通したものがある。なまりぜに。