ごとう‐せん【五当銭】
1個で通用銭5文に相当した中国の銭貨。日本には天明4年(1784)発行の仙台通宝がある。
さい‐せん【賽銭】
《「賽」は神恩に報いる祭儀の意》祈願成就のお礼として神仏に奉る金銭。また、社寺にもうでる際に奉納する金銭。古くは金銭ではなく幣帛(へいはく)・米などを供えた。
さん‐せん【散銭】
神仏に上げるお金。賽銭(さいせん)。「—取り返して、下向して給はれ」〈浮・胸算用・五〉
ざく‐ぜに【ざく銭】
びたせん。ざく。「舌の先に—が絶えねえお蔭(かげ)にゃあ」〈滑・浮世風呂・三〉
しき‐せん【敷銭】
1 中世、担保物件取り戻しのための返済金。本銭。 2 中世、荘園の管理人などが、本家・領家に身分保証のために前納した金銭。敷金。 3 婚姻などの際の持参金。しきがね。
し‐せん【紙銭】
1 紙幣。札(さつ)。 2 紙を銭形(ぜにがた)に切ったもの。副葬品としたり、祈祷(きとう)や盂蘭盆会(うらぼんえ)のときに用いたりした。六道銭。
したくさ‐せん【下草銭】
江戸時代、領主の山林(御林(おはやし))の下草を採取する者に課された雑税。御林下草銭。下草永(したくさえい)。
しちゅう‐せん【私鋳銭】
民間で鋳造した銭貨。古代、律令政府発行の皇朝十二銭以外は厳しく禁止された。中世には宋銭・明銭をまねたものが多くつくられ、貨幣流通上混乱したので、幕府や戦国大名によって撰銭令(えりぜにれい)が出さ...
しとう‐せん【四当銭】
⇒四文銭(しもんせん)
しに‐ぜに【死に銭】
「死に金」に同じ。