えがら‐てんじんしゃ【荏柄天神社】
神奈川県鎌倉市二階堂にある神社。祭神は菅原道真。「荏柄天神縁起」は、この社に伝来したもの。荏柄の天神。
えぐち‐の‐きみ【江口の君】
平安時代から鎌倉時代にかけて摂津国江口にいた遊女の総称。また、謡曲「江口」で西行法師と歌問答をしたとされる遊女の妙(たえ)をさす。
えしぞうし【絵師草紙】
鎌倉時代の絵巻。1巻。伊予国を賜った喜びがはかなくついえ、仏道に志すようになる貧乏絵師の身の上を、滑稽(こっけい)味を交えて自由な筆致で描いたもの。えしのそうし。
えぞ‐かんれい【蝦夷管領】
鎌倉幕府の職名。奥羽や北海道の蝦夷を鎮め、辺境を防備するために津軽に置かれた。蝦夷代官。
えちぜん【越前】
旧国名。北陸道7か国の一。大半は現在の福井県東部に、ごく一部が岐阜県郡上市にあたる。越(こし)の国を天武天皇の時代に3分して成立。8〜9世紀に能登・加賀2国を分離。古称、こしのみちのくち。...
えちぜん‐やき【越前焼】
福井県丹生(にゅう)郡越前町付近で産出された陶器。鎌倉時代以降、壺・甕(かめ)などが生産された。
えつもくしょう【悦目抄】
歌論書。2巻。藤原基俊著といわれるが偽作。成立年代は鎌倉中期とされるが未詳。和歌の作り方・仮名遣い、先人の作風などについて述べたもの。更科記(さらしなき)。和歌一流。和良日久佐(わらひくさ)。
え‐どころ【絵所/画所】
絵画に関することをつかさどった役所。平安時代には朝廷に置かれたが、鎌倉時代以後は住吉・春日(かすが)神社、本願寺など大きな社寺にも設けられるようになり、室町幕府・江戸幕府もこれを設けた。また、そ...
え‐の‐しま【江の島】
神奈川県藤沢市、片瀬川河口にある陸繋島(りくけいとう)。海食洞の稚児ヶ淵(ちごがふち)や江島神社(弁財天)がある。鎌倉時代からの行楽地。 (江島)謡曲。脇能物。観世流。観世弥次郎長俊作。勅使...
え‐ぶっし【絵仏師】
寺院の絵所に属し、仏教絵画の制作、仏像の彩色を職業とした者。平安時代に始まり、僧籍にあって、鎌倉中期までは僧位が与えられていた。京の宅磨(たくま)派・奈良の巨勢(こせ)派など。