しぶ‐かっせんじょう【四部合戦状】
鎌倉時代に成立した四つの軍記物語。保元物語・平治物語・平家物語・承久記。
しほんたいへいき【私本太平記】
吉川英治による長編の歴史小説。昭和33年(1958)から昭和36年(1961)にかけて「毎日新聞」に連載。足利尊氏を主人公に、鎌倉幕府の滅亡から南北朝の時代の日本を描く。
しめいしょう【紫明抄】
鎌倉時代の源氏物語の注釈書。10巻。素寂著。永仁元年(1293)以前の成立。将軍久明親王に献上されたもの。
し‐めん【四面】
1 四つの面。 2 まわり。周囲。四方。「—の敵を討つ」 3 平安・鎌倉時代、母屋の四方に庇(ひさし)をつけたもの。「わが家に一間—の堂をなん起(た)てたる」〈今昔・二四・五〉
しも‐すがた【下姿】
1 宮仕えする者が、さがってくつろいでいるときの服装。平安時代では直衣(のうし)、鎌倉時代では狩衣(かりぎぬ)・直垂(ひたたれ)着用の姿。褻(け)の姿。 2 公家が武家の上下(かみしも)をつけた姿。
しもつき‐そうどう【霜月騒動】
弘安8年(1285)に、鎌倉幕府の重臣だった安達泰盛とその一族が、執権北条貞時の内管領平頼綱によって滅ぼされた事件。名称は事件が11月(霜月)に起きたことから。安達泰盛の乱。秋田城介(あきたじょ...
しもつま【下妻】
茨城県西部の市。鎌倉時代から城下町として発展、江戸時代は一時、天領として代官所が置かれ、水運の中継地として繁栄した。ナシ栽培や養豚が盛ん。平成18年(2006)1月、千代川村を編入。人口4.5万...
しゃくにほんぎ【釈日本紀】
日本書紀の注釈書。28巻。卜部懐賢(うらべかねかた)著。鎌倉末期の成立。それまでの書紀研究を集大成したもの。
しゃせきしゅう【沙石集】
鎌倉時代の仏教説話集。10巻。無住一円著。弘安6年(1283)成立。霊験談・高僧伝のほか、文芸談・笑話も収録。仏教思想史上だけでなく、国文学上も貴重。させきしゅう。
しゅういぐそう【拾遺愚草】
鎌倉時代の私家集。4巻。藤原定家自撰。建保4年(1216)3巻成立、天福元年(1233)までに増補。上・中・下巻と員外雑歌からなり、3800余首を収める。六家集の一。