たつのくち【竜ノ口】
神奈川県藤沢市片瀬の地名。鎌倉時代に刑場があり、日蓮の法難、元使杜世忠ら処刑などの地。
東京都千代田区丸の内1丁目付近の旧称。江戸城西の丸下の和田倉門のあたり。堀の水が道三堀へ落ちる所に当た...
たのむ‐の‐いわい【田の実の祝(い)】
1 陰暦8月1日、稲の初穂を田の神・氏神などに供える穂掛けの行事。また、贈り物を相互に取り交わした民間行事。田の実の節。 2 《「たのむ」が「頼む」に通じるところから》主君に太刀・馬・唐物などを...
たのもし‐こう【頼母子講】
金銭の融通を目的とする民間互助組織。一定の期日に構成員が掛け金を出し、くじや入札で決めた当選者に一定の金額を給付し、全構成員に行き渡ったとき解散する。鎌倉時代に始まり、江戸時代に流行。頼母子。無尽講。
たほう‐とう【多宝塔】
仏塔の一形式。本来は多宝如来を安置する塔をさす。日本では上層を円形、下層を方形とした塔身の二重塔をいい、下層屋根上の亀腹(かめばら)が特徴。現存最古の例として鎌倉時代初頭の石山寺のものがある。
たまきわる【たまきはる】
鎌倉前期の日記。1巻。藤原俊成の娘、建春門院中納言の作。建保7年(1219)成立。女房として宮中に仕えた生活を、老後になって回想したもの。書名は冒頭の和歌の句による。建春門院中納言日記。建寿御前日記。
たま‐ばはき【玉箒】
《「たまははき」とも》 1 玉の飾りをつけたほうき。正月の初子(はつね)の日に蚕室を掃くのに用いた。「初春の初子(ね)の今日の—手に取るからに揺らく玉の緒」〈万・四四九三〉 2 ほうきを作る草の...
たまわ・る【賜る〔賜わる〕/給わる】
[動ラ五(四)] 1 「もらう」の意の謙譲語。目上の人から物などをいただく。ちょうだいする。「日ごろお客様からご愛顧を—・っております」「禄ども、しなじなに—・り給ふ」〈源・桐壺〉 2 「与える...
たり‐くび【垂領/垂頸】
襟(えり)を肩から胸の左右に垂らし、引き合わせて着用すること。直垂(ひたたれ)・素襖(すおう)などの方領(ほうりょう)はこの形式。水干(すいかん)は盤領(まるえり)であるが、鎌倉時代のころから襟...
たんざん‐じんじゃ【談山神社】
奈良県桜井市多武峰(とうのみね)にある神社。祭神は藤原鎌足(ふじわらのかまたり)。鎌足の子、定慧(じょうえ)により創建された妙楽寺聖霊院が起源。天文元年(1532)に再建された木造十三重塔がある...
たん‐だい【探題】
1 詩歌で、いくつかの題の中からくじで探り取った題によって作ること。さぐりだい。 2 寺院で経典を論議するとき、論題を選定し、問答後にその論旨の可否を評定する役僧。題者。探題博士。 3 鎌倉・室...