まんようしゅうちゅうしゃく【万葉集註釈】
鎌倉中期の万葉集の注釈書。10巻。仙覚著。文永6年(1269)成立。万葉集の本格的な注釈書として最初のもの。仙覚抄。万葉集抄。
み‐ぎょうしょ【御教書】
平安時代以後、三位以上の公卿または将軍の命を奉じてその部下が出した文書。本来は私的なものであったが、のち、公的な伝達文書として用いられるようになった。平安時代の摂関家御教書、鎌倉幕府の関東御教書...
みこひだり‐け【御子左家】
《藤原道長の六男長家が醍醐天皇の皇子、左大臣源兼明の邸宅を伝領したところから》平安末期から鎌倉初期にかけて、藤原俊成・定家・為家(ためいえ)3代を中心とする和歌師範家としての家系。為家の子為氏(...
みずかがみ【水鏡】
鎌倉初期の歴史物語。3巻。中山忠親の著といわれる。成立年代未詳。神武天皇から仁明天皇までの約1500年間の歴史を編年体で記したもの。四鏡(しきょう)の一。
みず‐かまきり【水蟷螂】
タイコウチ科の昆虫。池沼のやや深くにすみ、体は細長く、体長約4.5センチ。腹端にほぼ同じ長さの呼吸管をもち、水面に出し呼吸する。前脚はカマキリに似て鎌状をし、肉食性。
みつ‐どうぐ【三つ道具】
三つ一組になった道具。 1 江戸時代、罪人を捕らえるのに用いた、突棒(つくぼう)・刺股(さすまた)・袖搦(そでがらみ)。 2 拘禁に用いる、手かせ・足かせ・首かせ。 3 懐中道具の、きり・小刀・...
みなもと【源】
姓氏の一。皇族賜姓の一つで、弘仁5年(814)嵯峨天皇が諸皇子に源姓を賜って以来、清和源氏・村上源氏・宇多源氏をはじめ十余流の諸源氏が出た。そのうち、清和天皇の子貞純親王の流れである清和源氏が最...
みにしゅう【壬二集】
鎌倉時代の私家集。3巻。藤原家隆作。寛元3年(1245)九条基家が家隆の詠草をもとに撰。六家集の一。玉吟集。
みの‐もの【美濃物】
美濃の刀工が鍛えた刀の総称。鎌倉末期から始まり、室町時代に最も栄えた。関物などが代表的。
みはら‐もの【三原物】
備後(びんご)国三原の刀工、正家一派の鍛えた刀。鎌倉・南北朝期のものを古三原、室町前期のものを三原、後期のものを貝三原という。