薪(たきぎ)尽(つ)・く
1 《「法華経」序品の「仏この夜滅度し給ふこと、薪尽きて火の滅するがごとし」の句から》釈迦(しゃか)が入滅する。「二月の中の五日は、鶴の林に—・きにし日なれば」〈増鏡・序〉 2 命が尽きる。死ぬ...
たきのしらいと【滝の白糸】
戯曲。泉鏡花の小説「義血侠血」を脚色したもの。明治28年(1895)川上音二郎一座により浅草座で初演。滝の白糸とよばれる水芸人と向学の青年村越欣也の悲恋物語。新派の代表狂言の一。
たこうしれいき‐けんびきょう【多光子励起顕微鏡】
⇒二光子励起顕微鏡
たしき‐せい【多色性】
偏光顕微鏡で白色偏光を通して見た鉱物の色が、偏光の振動方向により異なる現象。たしょくせい。
たすき【襷/手繦】
1 和服の袖やたもとがじゃまにならないようにたくし上げるためのひも。背中で斜め十文字に交差させ両肩にまわして結ぶ。 2 一方の肩から他方の腰のあたりに斜めにかける、輪にした細長いひも。「次走者に...
たた・む【畳む】
[動マ五(四)] 1 広げてある物を折り返して重ねる。折って小さくまとめる。「布団を—・む」「ハンカチを—・む」 2 広げたものを折るようにして閉じたり、すぼめたりする。「扇を—・む」「傘を—・...
ただ‐もんめ【只匁】
《「匁」は昔の金銭の単位》ただ。無料。「下戸(げこ)の処へ、おまけに—の妓(こ)なんですから」〈鏡花・卵塔場の天女〉
たち‐さか・ゆ【立ち栄ゆ】
[動ヤ下二] 1 草木などが盛んに茂る。「山の峡(かひ)に—・ゆる葉広熊白檮(くまかし)」〈記・下・歌謡〉 2 時を得て栄える。時めく。繁栄する。「—・え給へるこそ、たぐひなきやんごとなさなめれ...
たち‐そ・う【立(ち)添う】
[動ワ五(ハ四)] 1 離れないでそばにいる。よりそう。つきそう。「恋人の影も—・う」〈鏡花・歌行灯〉 2 ある状態に他のものが付け加わる。「御匂の—・ひたれば」〈源・蛍〉 3 人のあとを追って...
たち‐つ・ぐ【立ち継ぐ】
[動ガ四]あとを継ぐ。先の人のあとを引き継いで立つ。「いまだ子もなければ、—・ぐべき人もなし」〈増鏡・新島守〉