いち‐めん【一面】
1 物体の一つの面。 2 物事のある一つの側面。ある観点。副詞的にも用いる。「—の真理」「勤勉である—、多趣味の持ち主」「こわそうにみえて、—とてもやさしい」 3 辺り一帯。ある場所全体。「—の...
いち‐ゆう【一揖】
[名](スル)《「揖」は両手を胸の前で組み合わせて行う敬礼の意》軽くおじぎをすること。一礼。「合掌して、やがて笠を脱いで—したのであった」〈鏡花・草迷宮〉
いっ‐てんか【一天下】
《「いってんが」とも》世の中全体。国中。一天。「ただいまの関白左大臣、—をまつりごちておはします」〈大鏡・後一条院〉
いっ‐ぴつ【一筆】
1 1本の筆。 2 墨継ぎをしないで一気に続けて書くこと。ひとふで。 3 簡単な手紙や文章を書くこと。また、その手紙や文章。「—認(したた)める」 4 土地登記簿上の一区画。→合筆(がっぴつ) ...
い・てる【凍てる/冱てる】
[動タ下一][文]い・つ[タ下二]こおる。こおりつく。《季 冬》「—・てた月の光が射して」〈鏡花・玄武朱雀〉
いで
[感] 1 対象をある行動に誘ったり、促したりする気持ちを表す。さあ。どうぞ。「—、君も書い給へ」〈源・若紫〉 2 思い立って行動しようとする気持ちを表す。さあ。どれ。いざ。「橘の古婆の放髪(は...
いで‐いで
[感] 1 心から感動した気持ちを表す語。いやもう。「—、いといみじうめでたしや」〈大鏡・後一条院〉 2 決意や勧誘を表す語。どれどれ。さあさあ。「伝はりぬる事は、—承らばや」〈大鏡・師尹〉
いなか‐だいじん【田舎大尽】
1 田舎の金持ち。 2 田舎から出てきて、遊里などで豪遊する者。「或は—の珍客、或は一わけありて首尾したる初度の祝儀などは」〈色道大鏡・二〉
い・ぬ【往ぬ/去ぬ】
[動ナ変] 1 行ってしまう。去る。「旅に—・にし君しも継ぎて夢に見ゆ我(あ)が片恋の繁ければかも」〈万・三九二九〉 2 時が過ぎ去る。時が移ってその時刻になる。「暮れの—・ぬるにやと覚えて」...
いぬ‐くい【犬食い】
《「いぬぐい」とも》 1 犬のように、うつむいてがつがつ食べること。また、食器を食卓や食膳に置いたまま物を食べること。品のよくない食べ方。 2 闘犬。犬合わせ。「朝夕好む事とては、—、田楽などを...