ちょく【猪口】
1 日本酒を飲むときに用いる陶製の小さな器。上が開き下のすぼまった小形のさかずき。江戸時代以降に用いられた陶製の杯についていう。ちょこ。 2 本膳料理に用いる1の形に似た深い器。酢の物や酒のさか...
ちん‐べん【陳弁/陳辯】
[名](スル)事情や理由を述べて弁解すること。申し開き。「その旨を取り次いで—すると」〈谷崎・春琴抄〉
つきみ‐そう【月見草】
1 アカバナ科の越年草。高さ約60センチ。葉は長楕円形で縁にぎざぎざがある。夏の夕方に白い4弁花を開き、翌朝にしぼんで赤くなる。北アメリカの原産で、観賞用に植えられる。《季 夏》「砂丘はなるる月...
つぎしきし【継色紙】
古筆切(こひつぎれ)の一。小野道風筆と伝えられる。もとは継ぎ紙を粘葉装(でっちょうそう)仕立てにし、見開き2ページに万葉集・古今集などの歌1首の上の句・下の句をそれぞれ散らし書きにしたもの。平安...
つけ‐いれ【付け入れ】
つけいること。機会に乗じて攻め入ること。「門を開き城中へ入れたけれども、—に逢うては、難儀の難儀」〈浄・今国性爺〉
つち‐ぐり【土栗】
ディプロキスティス科のキノコ。夏から秋に山野に生える。初めは灰褐色の球形で、熟すと厚い外皮が星形に裂け、胞子の入った丸い袋が現れる。外皮は湿気を含むと反って開き、乾くと袋を巻いて押し、胞子が放出...
つぼ‐がね【壺金】
開き戸の開閉のために打つ環状の金具。肘金(ひじがね)を受けるのに用いる。ひじつぼ。
つま‐ど【妻戸】
1 寝殿造りで、殿舎の四隅に設けた両開きの板扉。 2 家の端方にある開き戸。
つめ‐ひらき【詰(め)開き】
1 かけひき。談判。「—の演説(せりふ)」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 貴人の前から退出する際、左か右へからだを回して立つこと。〈貞丈雑記〉 3 出所進退。「息を継ぎて、礼義のべ、諸事の—見るさへ武士...
つり‐ど【釣(り)戸/吊り戸】
1 上方に金具を取り付け、上へつり上げれば開き、下ろせば閉まるようにした戸。蔀戸(しとみど)の類。 2 車付きの金物でつった戸。重い引き戸や折り畳み戸などで用いられ、鴨居(かもい)に設けたレール...