せき‐づる【関弦/禦弦】
昔、戦陣で用いた弓弦の一。弦苧(つるお)に黒く漆を塗った上に絹糸を巻き、さらにこれを漆で塗り固めたもの。
せき‐て【関手】
⇒関銭(せきせん)
せき‐てがた【関手形】
⇒関所手形
せき‐でら【関寺】
滋賀県大津市逢坂にあった寺。今は廃寺。5丈(約15メートル)の弥勒菩薩像で知られた。
せきでらこまち【関寺小町】
謡曲。三番目物。世阿弥作か。古今集などに取材。老女となった小野小町が関寺の住職に華やかだった往事と歌道を語り、稚児(ちご)の舞にひかれて舞をまう。「三老女」の一。
せき‐とり【関取】
もと、大関の異称。現在では幕内および十両力士の敬称。紋服を着ることができ、まげも大銀杏(おおいちょう)に結う。
せきとりせんりょうのぼり【関取千両幟】
浄瑠璃。世話物。九段。近松半二ほかの合作。明和4年(1767)大坂竹本座初演。力士の達引(たてひ)きを描いたもの。二段目の「岩川内(髪梳(かみす)き)」と「相撲場」が有名。
せきど‐の‐いん【関戸の院】
京都府大山崎町にあった離宮跡。山城・摂津の国境で関所があった。
せきね【関根】
姓氏の一。 [補説]「関根」姓の人物関根金次郎(せきねきんじろう)関根潤三(せきねじゅんぞう)関根正二(せきねしょうじ)関根正直(せきねまさなお)
せきね‐きんじろう【関根金次郎】
[1868〜1946]将棋棋士。13世名人。千葉の生まれ。10世名人伊藤宗印に入門。江戸初期からの世襲制名人位を返上、実力名人位への橋渡しをした。