かん‐けい【寒閨】
独り寝の寂しい寝所。空閨(くうけい)。
くう‐けい【空閨】
夫婦の片方がいないために、独りで寂しく寝る寝室。孤閨。空房。「—をかこつ」
けい【閨】
[音]ケイ(漢) [訓]ねや 1 女性の部屋。「閨怨(けいえん)・閨房/空閨・孤閨」 2 女性。妻。「閨秀・閨閥/令閨」
こう‐けい【紅閨】
婦人の寝室。「翠帳(すいちょう)—」
こ‐けい【孤閨】
ひとり寝の部屋。転じて、夫の長い留守の間、妻がひとりで暮らすこと。
しん‐けい【深閨】
奥にある寝室。婦人の寝室。
すいちょう‐こうけい【翠帳紅閨】
翠帳を垂れ、紅色に飾った寝室。貴婦人のねや。「—に、枕が三つ」〈鏡花・日本橋〉
ね‐や【閨/寝屋】
1 夜寝るための部屋。特に、夫婦の寝室。「—のむつ言(ごと)」 2 奥深い所にある部屋。深窓。「思ひやり異なることなき—のうちに、いといたく思ひあがり」〈源・帚木〉
班女(はんじょ)が閨(ねや)
《班婕妤(はんしょうよ)が帝の愛を失ったとき、わが身をもはや不用となった秋の扇にたとえて詩を作ったという「怨歌行」の故事から》男に捨てられた女の寝室。→秋の扇
らん‐けい【蘭閨】
1 皇妃の寝室。 2 女性の美しい寝室。