や‐しゃく【野錫】
[代]一人称の人代名詞。僧が自分をへりくだっていう語。愚僧。「—はこの尾上の松の下陰に一夏を送る道心なるが」〈浄・用明天王〉
やすぎ【安来】
島根県東部の市。中海(なかうみ)に臨み、山陰道の宿場町、西廻り航路の港町として栄えた。特殊鋼ヤスキハガネの産地。「安来節」の発祥地。人口4.2万(2010)。
やすらい‐まつり【安楽祭/夜須礼祭】
京都市北区紫野の今宮神社で、4月の第2日曜日(もと陰暦3月10日)に行われる花鎮めの祭。鉾持(ほこも)ち・小鬼・大鬼・花傘持ち・太刀持ちなどの一行が、「やすらい花や」の歌に合わせて踊りながら社参...
やそ‐かげ【八十蔭】
《「かげ」は日陰をつくる建物の意》広大な宮殿。「やすみしし我が大君の隠ります天(あま)の—」〈推古紀・歌謡〉
やつ‐で【八手】
1 ウコギ科の常緑低木。暖地の海岸近くに自生。葉は枝先に互生し、柄が長く、手のひら状に七〜九つに裂けている。花は初冬に咲き、白い小花が球状に集まり、さらに円錐状につく。実は丸く、翌年4月ごろ熟す...
やなぎ‐かげ【柳陰/柳蔭】
1 柳の木陰。《季 春》 2 「本直(ほんなお)し」に同じ。
矢(や)の如(ごと)し
きわめて速いこと、速くまっすぐに進むことのたとえ。「光陰—」「帰心—」
やぶ‐か【藪蚊/豹脚蚊】
双翅(そうし)目カ科ヤブカ属の昆虫の総称。樹陰にすみ、体は黒茶色で白い縞がある。日中活動し、人の血を吸う。デング熱などを媒介するものもある。ヒトスジシマカ・トウゴウヤブカなど。しまか。《季 夏》...
やぶ‐かげ【藪陰】
藪の陰になる所。やぶのかげ。
や‐ま【矢間】
1 鎧(よろい)などで、矢が立つすきま。「甲冑をゆり合はせゆり合はせ、—をたばひて振舞へば」〈盛衰記・三五〉 2 「矢狭間(やざま)」に同じ。「櫓(やぐら)の上、—の陰に、人形を数千万立て置きて...