く‐じ【九字】
1 9個の文字。 2 修験者などが、災害を払う護身のまじないとして唱えた9文字の文句。「臨兵(りんぴょう)闘者皆陣列在前」と呪(じゅ)を唱え、指で空中に縦4本、横5本の線をかく。中国の道家で行わ...
くすぶ・る【燻ぶる】
[動ラ五(四)] 1 物がよく燃えないで、煙ばかりを出す。「生木が—・る」「焼け跡が—・る」 2 煙のすすで黒くなる。すすける。「天井が—・る」 3 争い事などが表に現れずに、また、完全に解決し...
くすり‐び【薬日】
陰暦5月5日のこと。この日に薬玉(くすだま)を掛けたからとも、薬狩りをしたからともいう。薬の日。《季 夏》「ほととぎす鳴けども知らずあやめ草こぞ—のしるしなりける」〈貫之集〉
薬(くすり)降(ふ)る
薬日(くすりび)である陰暦5月5日の正午ごろに雨の降ることをいう。その雨水で医薬を製すると特に薬効があるとされた。《季 夏》「—空よとてもに金ならば/一茶」
くだり‐づき【降り月】
陰暦の十八夜ごろから二十一、二夜ごろまでの、満月を過ぎてしだいに欠けていく月。《季 秋》⇔上(のぼ)り月。
くちきり‐の‐ちゃじ【口切りの茶事】
陰暦10月の初めごろに、新茶の口切りをして催す茶会。
口(くち)に蜜(みつ)あり腹(はら)に剣(けん)あり
《「唐書」李林甫伝にある、唐の宰相、李林甫を評した言葉》口ではやさしいことを言うが、心の中は陰険であること。
くに‐まつり【国祭】
京都の賀茂神社の本祭。陰暦4月の吉日に行われた。賀茂神社は山城国の地主神であるところからいう。
く‐はい【狗吠】
1 犬がほえること。また、その声。「—夜を警(いまし)めて譙楼(しょうろう)午を報す」〈織田訳・花柳春話〉 2 《「史記」淮陰侯伝から。犬が飼い主以外にはほえるところから》主人にだけ仕えること。
くぼ【凹/窪】
1 くぼんでいる部分。くぼみ。「盆の—」 2 女性の陰部。女陰。「—の名をば何とかいふ」〈催馬楽・陰の名〉