かれ‐がた【離れ方】
親しかった者、特に男女の気持ちが、疎遠になりがちなこと。「相知れりける人の漸(やうや)く—になりける間に」〈古今・恋五・詞書〉
かれ‐がれ【離れ離れ】
[形動ナリ]男女の交際がとだえがちなさま。疎遠なさま。「—におはせしをだに、飽かず胸いたく思ひ侍りしを」〈源・葵〉
かれ‐な‐で【離れなで】
[連語]《動詞「か(離)る」(下二)の連用形+完了の助動詞「ぬ」の未然形+打消しの接続助詞「で」》離れてしまわないで。とだえてしまわないで。「橘の花の宿とふほととぎす—今も昔恋ふなり」〈新千載・夏〉
かれ‐よう【離れ様】
[形動ナリ]しだいに遠のくさま。縁が切れそうになるさま。「この男、河内の国に人をあひ知りて通ひつつ、—にのみなりゆきけり」〈古今・雑下・詞書〉
はなれ【離れ】
1 「離れ座敷」「離れ家(や)2」などの略。「—を借りて住む」 2 (「…ばなれ」の形で名詞の下に付いて) ㋐それからかけ離れている意を表す。「素人—」「現実—」 ㋑関係や関心のなくなる意を表す...
はなれ‐きょうげん【離れ狂言】
初期の歌舞伎で、一幕または一番ずつ独立して演じられた歌舞伎狂言。野郎歌舞伎以降、寛文期(1661〜1673)の続き狂言(多幕物)に発展するまでの間に行われた。
はなれ‐こじま【離れ小島】
陸地から遠く離れた所にある小島。
はなれ‐ざしき【離れ座敷】
母屋から離れてある座敷。また、その建物。はなれや。
はなれ‐じま【離れ島】
陸地から遠く離れた島。孤島。りとう。
はなれ‐す【離れ州/離れ洲】
陸から離れた所にある州。