きり‐の‐うみ【霧の海】
1 霧の立ちこめた海。《季 秋》 2 霧が一面に深く立ちこめて海のように見えること。霧海。《季 秋》
きりのうみをながめるさすらいびと【霧の海を眺めるさすらい人】
《原題、(ドイツ)Der Wanderer über dem Nebelmeer》⇒雲海の上の旅人
きりのおと【霧の音】
北条秀司の戯曲。昭和26年(1951)、東京明治座にて新国劇が初演。
きりのなかで【霧の中で】
《原題、(チェコ)V mlhách》ヤナーチェクのピアノ曲集。全4曲。1912年作曲。黒鍵を多く用いた、印象主義的な雰囲気をもつ作品として知られる。
きりのはとば【霧の波止場】
《原題、(フランス)Le Quai des brumes》フランスの映画。カルネ監督、ジャック=プレベール脚本による白黒作品。1938年公開。
きり‐ばこ【霧箱】
⇒ウィルソンの霧箱
きり‐ふき【霧吹き】
液体を、霧状にして吹きかけること。また、その器具。
きりふき‐ぞめ【霧吹き染(め)】
布の上に型を置き、染料を霧状にして吹きつけて染める方法。ぼかし、霜降り染めができる。
きり‐ふたが・る【霧り塞がる】
[動ラ四] 1 霧がかかってみえなくなる。「山の陰いかに—・りぬらむ」〈源・夕霧〉 2 涙でものが見えなくなる。「月ごろはいとど涙に—・りて」〈源・葵〉
霧(きり)不断(ふだん)の香(こう)を焚(た)・く
仏前で絶えずたく香の煙のように、霧が絶えることなくたちこめる。「いらか破れては—・き」〈平家・灌頂〉