ロール‐フィルム【roll film】
写真撮影用のフィルムの一。長い帯状で、巻いて容器に入れ、適当な長さずつ繰り出して露光するもの。
わかれ‐の‐そで【別れの袖】
別れを惜しんで涙をぬぐう袖。「いとどしく思ひけぬべし七夕の—に置ける白露」〈新古今・秋上〉
わが・ねる【綰ねる】
[動ナ下一][文]わが・ぬ[ナ下二]細長いものを曲げて輪にする。「針金を—・ねる」「枝に魚を貫(ぬ)いて—・ねて」〈露伴・新浦島〉
わき‐て【分きて/別きて】
[副]《四段活用動詞「わ(分)く」の連用形+接続助詞「て」から》「わけて」に同じ。「—この暮こそ袖は露けけれ」〈源・葵〉
わきめ‐づかい【脇目遣い】
横目をつかって見ること。「機械(からくり)人形の立働くように律義真正直、—もなさず」〈露伴・いさなとり〉
わく‐せき
[副]心がせいて落ち着かないさま。せかせか。「傍にて女房が気も—」〈露伴・五重塔〉
わざ‐くれ
[名] 1 退屈しのぎの戯れにすること。「高が皆手づまの—小説の下手なのなり」〈露伴・新浦島〉 2 やけになること。自暴自棄。「継母がかりの—に、悪性狂ひも出で来るぞと」〈浄・冥途の飛脚〉 ...
わた【綿/棉/草綿】
1 アオイ科ワタ属の植物の総称。古くから重要な繊維作物として栽培され、アジア綿(めん)・エジプト綿・海島綿・陸地綿などがある。日本では江戸時代から盛んになった。栽培されるのはインドワタの変種で、...
わっさり
[副] 1 気軽に事をするさま。こだわりのないさま。さっぱり。あっさり。「何(どう)か汝(きさま)と—飲んで互いの胸を和熟させ」〈露伴・五重塔〉 2 明るく陽気なさま。にぎやかなさま。「あのいつ...
わっち【私】
[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。職人や遊女などが用いた語。「—には頭(てん)から解りませぬ」〈露伴・五重塔〉