け‐びらい【気振い】
気配。ようす。また、そぶり。けぶり。「文の面(おもて)を見れば其様(そんな)—は露程もなく」〈二葉亭・浮雲〉
け‐むし【毛虫】
1 チョウやガの幼虫で、体に毛の多いものの俗称。《季 夏》「みじか夜や—の上に露の玉/蕪村」 2 嫌われ者のたとえ。
けむり【煙/烟】
《「けぶり」の音変化》 1 物が燃えるときに立ちのぼるもの。有機物が不完全燃焼するときに出る気体で、固体の微粒子が浮遊している状態をいうが、液体の微粒子が含まれている場合もある。「—がたちこめる...
け‐やす・し【消易し】
[形ク]消えやすい。「朝露の—・き我が身」〈万・八八五〉
け‐らく【快楽】
1 仏語。煩悩から解放されて得られる安楽。また、浄土の安楽。 2 「かいらく(快楽)」に同じ。「残忍の外—なし」〈露伴・五重塔〉
けん【見】
1 物事の見方・考え方。見解。「皮相の—」「学博く—高し」〈露伴・露団々〉 2 見るだけで買わないこと。ひやかし。素見(すけん)。「遊女の—して帰るなど」〈浮・娘気質・一〉
けん【見】
[音]ケン(呉)(漢) ゲン(呉) [訓]みる みえる みせる まみえる あらわれる [学習漢字]1年 〈ケン〉 1 みる。みえる。「見学・見物・見聞/一見・所見・書見・拝見」 2 人に会う。...
けん【顕〔顯〕】
[常用漢字] [音]ケン(呉)(漢) [訓]あきらか あらわ あらわれる あらわす 1 はっきり目立つ。あきらか。「顕現・顕在・顕示・顕著/隠顕」 2 隠れたものを明らかにする。あらわす。「顕彰...
けん‐げ【見解】
ものの見方や考え方。また、真理を見きわめる力。洞察力。「世俗の—には堕ちぬ心の明鏡に照らして彼れ此れ共に愛し」〈露伴・五重塔〉
けん‐こん【乾坤】
1 易(えき)の卦(け)の乾と坤。 2 天と地。天地。「奔騰狂転せる風は…、—を震撼し、樹石を動盪(どうとう)しぬ」〈露伴・運命〉 3 陰陽。 4 いぬい(北西)の方角とひつじさる(南西)の方角...