けん‐しん【懸針】
筆法の一。縦の画の下端を筆をはらって針の先のように細くとがらすもの。→垂露
けんじょ‐だて【賢女立て】
賢女らしく振る舞うこと。賢女ぶること。「万般(よろず)—が忌々しと」〈露伴・いさなとり〉
けん‐ろ【涓露】
露ほどの水。ほんの少しの水。「巨海(こかい)の—を納(い)るるに喩(たと)ふ」〈和漢朗詠・下〉
けん‐ろ【顕露】
[名](スル)はっきりあらわれること。露顕。「その—すると、隠蔵するとを論ぜず」〈中村訳・西国立志編〉
ケーキ‐カット
《(和)cake+cut》結婚披露宴で、新郎新婦が1本のナイフを一緒に持ってウエディングケーキを切ること。→入刀
げきてきどくはく【劇的独白】
《dramatic monologue》叙情詩の形式の一。語りが、詩人自身ではない一人の人物の独白により構成され、語り手の性格の暴露に力点が置かれる。その際、聞き手の存在は語り手の言葉の中の手が...
げ‐す【下種/下衆/下司】
[名・形動] 1 心根の卑しいこと。下劣なこと。また、そのようなさまやその人。「—な根性は持つな」 2 身分の低い者。「未学を軽んぜず—をも侮らず」〈露伴・五重塔〉 3 「げし(下司)」に同じ。
げん‐きん【元金】
1 もときん。がんきん。「一年の貢税をもって—の幾許を返し」〈露伴・二宮尊徳翁〉 2 「元禄金(げんろくきん)」の略。
げんこう‐の‐へん【元弘の変】
元弘元年(1331)、後醍醐天皇が企てた鎌倉幕府討伐の計画。未然に露見し、天皇は笠置(かさぎ)寺や有王山中に逃れたが、翌年捕らえられ、隠岐(おき)に流された。幕府滅亡の直接の動因となった。
げん‐しゅん【厳峻】
[名・形動]おごそかできびしいこと。また、そのさま。峻厳。「言語は明晰で宣告は—だ」〈露伴・付焼刃〉