けっかん‐へき【血管壁】
血管の内腔を囲む壁。毛細血管では内皮のみからなり、動脈・静脈では内膜・中膜・外膜の3層構造をとる。内膜は内皮とわずかな結合組織、中膜は平滑筋と弾性線維・膠原線維、外膜は結合組織からなる。
コイル‐そくせんじゅつ【コイル塞栓術】
動脈瘤や動静脈瘻(どうじょうみゃくろう)などの病変部にプラチナ製の細く柔らかなコイルを充塡することで、動脈瘤の破裂を防いだり異常な瘻孔(ろうこう)を塞ぐ治療法。血管内治療の一つ。
こうせい‐はくはん【硬性白斑】
網膜にできる境界が鮮明な白斑。破れた血管からしみ出た血液中のたんぱく質や脂質が沈着したもの。糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症などでみられる。→軟性白斑
こうせんりきがく‐りょうほう【光線力学療法】
光感受性薬剤を静脈注射し、患部に集中したところで弱いレーザー光を照射する療法。前癌(ぜんがん)病変や早期の食道癌・胃癌・子宮頸癌・加齢黄斑変性症などに適用。光感受性薬剤としてフォトフリン・レザフ...
こう‐ふくまく【後腹膜】
腹膜の外側のこと。腹腔の背側で、腹膜と背骨や背筋との間の領域をいい、腎臓・膵臓・脾臓・尿管・大動脈・下大静脈などがある。
こう‐まく【硬膜】
三重になっている脳脊髄膜(のうせきずいまく)の、最も外側にある硬い膜。脳を包む脳硬膜と、脊髄を包む脊髄硬膜に分けられる。 [補説]硬膜は内層(内葉・内板ともいう)と外層(外葉・外板ともいう)の2...
こうまくか‐しゅっけつ【硬膜下出血】
くも膜と硬膜の間に出血した状態。頭蓋内出血の一つ。 [補説]外傷によって、頭蓋骨の脳にずれが生じ、硬膜とくも膜の間にある静脈が断裂することによって起こる場合と、脳挫傷による出血が硬膜下腔に広がっ...
こうまくがい‐くう【硬膜外腔】
脊髄を覆う硬膜とその外側を囲む脊柱管の間にある空間。また、頭蓋骨と硬膜の間にある隙間。硬膜上腔。 [補説]硬膜は内層と外層の2層構造になっている。脊髄では、硬膜の外層が骨膜として脊柱管の内側をお...
こうまく‐じょうみゃくどう【硬膜静脈洞】
脳硬膜の内部にある隙間。脳の静脈血が集まり、内頸静脈に送り出される。 [補説]脳硬膜を構成する外層と内層は、ほとんどの部分で密着しているが、正中部など一定の部位では分離し、硬膜静脈洞を形成している。
こじん‐しきべつふごう【個人識別符号】
特定の個人を識別できる文字・番号・記号などの符号で、法令で定められたもの。個人情報保護法に規定。指紋・手指の静脈・顔・DNAなどの生体情報をデジタルデータに変換したものや、運転免許証・パスポート...