けんびい‐し【検非違使】
⇒けびいし(検非違使)
けびいし‐ちょう【検非違使庁】
検非違使が執務を行う役所。衛門府(えもんふ)内に置かれた。使(し)の庁。靫負(ゆげい)の庁。
けびいし‐どころ【検非違使所】
⇒検非違使2
けびいし‐の‐べっとう【検非違使別当】
検非違使庁の長官。中納言あるいは参議である衛門督(えもんのかみ)・兵衛督(ひょうえのかみ)などが兼任。
けん【検〔檢〕】
[音]ケン(呉)(漢) [訓]しらべる [学習漢字]5年 1 取り調べる。「検閲・検査・検察・検死・検出・検証・検診・検定・検討/実検・点検・剖検」 2 とりしまる。「検束」 3 検査。「車検・...
けん・す【兼す】
[動サ変]《「けんず」とも》兼ねる。兼任する。「右衛門督を—・して、検非違使の別当になり給ふ」〈平家・二〉
けんび‐し【検非違使】
《「けびいし」の音変化。浄瑠璃「用明天王職人鑑」の検非違使勝舟に用いられてからの名称》文楽人形の首(かしら)の一。30歳前後の眉目秀麗な男性を表し、主役級の役に用いる。
けんび‐しょ【検非所】
「検非違使(けびいし)2」に同じ。
こかん‐し【拒捍使】
平安時代、正税官物の納入を拒む者から強制的に徴収するために派遣された官人。検非違使(けびいし)が任命された。きょかんし。
し【使】
1 「検非違使(けびいし)」の略。 2 仏語。煩悩の異称。