こ‐いん【古韻】
中国、周・漢時代ごろの漢字の韻。
こういん【広韻】
中国の韻書。「大宋重修広韻」のこと。北宋の陳彭年(ちんほうねん)、丘雍(きゅうよう)などの奉勅撰。1008年完成。「切韻」「唐韻」の音系と反切を継承し、平声(上、下)、上声、去声、入声の全5巻か...
ご‐いん【五音/五韻】
1 (五音)「五声(ごせい)1」に同じ。 2 五十音図の各行の五つの音。ごおん。 3 中国音韻学で、喉音(こうおん)・顎音(がくおん)・舌音(ぜつおん)・歯音(しおん)・唇音(しんおん)の総称。...
ごじゅう‐いん【五十韻】
連歌・連句の形式の一。一巻(ひとまき)が50句からなるもの。懐紙1枚目の表に8句、裏に14句、2枚目の表・裏に各14句を記す。
し‐いん【四韻】
1 「四声(しせい)」に同じ。 2 四つの韻脚をもつ8句の律詩。「博士の人々は—、ただの人は、大臣(おとど)をはじめ奉りて、絶句(ぜく)作り給ふ」〈源・少女〉
しゅういん【集韻】
中国の韻書。10巻。宋の仁宗の勅命により、丁度(ていたく)らが撰。1039年または1066年成立。5万3千余字を206韻に分け、「広韻」を増補・改訂したもの。
しょう‐いん【松韻】
松に吹く風の音。松籟(しょうらい)。
しん‐いん【神韻】
詩文・絵画などの、神わざのようなすぐれた趣。「其製形に顕わるるや絵画、彫刻、陶磁、漆器等の—雅致となり」〈逍遥・小説神髄〉
じ‐いん【次韻】
他人の詩と同じ韻字を同じ順序で用いて詩作すること。また、その詩。→和韻 [補説]書名別項。→次韻
じいん【次韻】
江戸前期の俳諧集。松尾芭蕉編。1冊。延宝9年(1681)刊。伊藤信徳らの刊行した「七百五十韻」を次ぐ形で編まれたもの。俳諧次韻。