しきり‐の‐とし【頻りの年】
近ごろ引き続いての年。ここ数年。「—よりこのかた、平氏、王皇蔑如して」〈平家・五〉
しき・る【頻る】
[動ラ五(四)]《動詞「し(頻)く」と同語源》 1 続いて起こる。「八日ばかりの物忌—・りつつなむ」〈かげろふ・中〉 2 産気づく。「中宮はひまなく—・らせ給ふばかりにて」〈平家・三〉 3 動詞...
し・く【頻く】
[動カ四]動作が繰り返される。度重なって起こる。「住吉(すみのえ)の岸の浦廻(うらみ)に—・く波のしばしば妹を見むよしもがも」〈万・二七三五〉
しく‐しく【頻く頻く】
[副]《動詞「し(頻)く」を重ねたものから》絶え間なく。しきりに。「奥山のしきみが花の名のごとや—君に恋ひ渡りなむ」〈万・四四七六〉
ひん【頻】
[常用漢字] [音]ヒン(漢) [訓]しきり しきる 事態が引き続いて起こること。しきりに。「頻出・頻度・頻発・頻繁・頻頻(ひんぴん)・頻脈」 [難読]頻伽(びんが)
ひん‐かい【頻回】
[名・形動]回数が多いこと。また、多くの回数。「—の頭痛に悩まされる」
ひん‐しゅつ【頻出】
[名](スル)しきりに現れたり、起こったりすること。「難問が—する」
ひん‐すう【頻数】
1 たび重なること。また、多くの回数や度数。 2 統計学で、度数。
ひん‐ど【頻度】
物事が繰り返して起こる度合い・度数。「—が高い」「使用—」
ひんど‐すう【頻度数】
あることが繰り返して起こる度数。頻数。「地震の—」