えん‐び【艶美】
[名・形動]あでやかで美しいこと。つややかでなまめかしいこと。また、そのさま。艶麗。婉艶(えんえん)。「—な風情の女性」
おも‐むき【趣】
1 そのものが感じさせる風情。しみじみとした味わい。「冬枯れの景色も—がある」 2 全体から感じられるようす・ありさま。「異国的な—のある街」「大陸とは—を異にした文化」 3 言おうとしているこ...
海棠(かいどう)の雨(あめ)に濡(ぬ)れたる風情(ふぜい)
美人が、雨にぬれた海棠の花のようにうちしおれている、可憐なようすのたとえ。海棠の雨を帯びたる風情。
かさ【嵩】
1 物の大きさ、分量。体積。容積。「荷物の—が張る」「水の—が増す」 2 高い所。「敵の行く前(さき)難所なる山路にては、—より落とし懸けて」〈太平記・一五〉 3 威厳。貫禄。重み。「近代は在家...
かずき【被/被衣】
《「かつぎ」とも》 1 かぶること。また、そのもの。「この鉢—の風情をものによくよく譬(たと)ふれば」〈伽・鉢かづき〉 2 「きぬかずき」に同じ。
枯(か)れ木(き)も山(やま)の賑(にぎ)わい
《枯れ木も山に風情を添えるのに役立つ意から》つまらないものでも、ないよりはましであることのたとえ。 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「つまらないものでも無いよりはまし」と、「...
が‐ち【雅致】
風流な味わい。上品な風情。雅趣。「—のある絵」
きぎす【雉/雉子】
キジの別名。きぎし。《季 春》「夫人は身を潜めて、—の伏隠れた風情であった」〈鏡花・白鷺〉
けん‐ぷう【見風】
能楽で、観客の目にうつる演技者の風姿・風情。演技の出来栄え。
こうぐ‐うり【香具売り】
香具を売り歩く人。江戸時代には、そのかたわら男色を売る者もあった。「見るほど美しき風情なり。これなん—と申す」〈浮・一代男・二〉