うえ【飢え/餓え/饑え】
1 飢えること。飢えた状態。空腹。飢餓。「—と寒さ」 2 望み求めているものが満たされない苦しみ。「心の—をいやす」
う・える【飢える/餓える/饑える】
[動ア下一][文]う・う[ワ下二] 1 食物がなくて空腹に苦しむ。ひどく腹が減る。「大飢饉(ききん)で多くの人が—・える」 2 望み求めている物事が得られないので、それを強く求める。「愛情に—・...
き【饑】
[音]キ(漢) [訓]うえる 1 作物が実らないで乏しい。「饑饉(ききん)」 2 食糧が乏しくてひもじい。「饑餓」 [補説]「飢」と通用する。
き‐かつ【飢渇/饑渇】
飢えとかわき。特に、飲食物の欠乏すること。けかつ。「—に苦しむ」
き‐かん【飢寒/饑寒】
食べ物がなく、寒さに凍えること。飢えと寒さ。「—に耐える」
き‐が【飢餓/饑餓】
食べ物がなくて飢えること。飢え。「—感」
きがかいきょう【飢餓海峡】
水上勉の小説。昭和38年(1963)刊行。洞爺丸事故を題材とした推理物。昭和39年(1964)、内田吐夢監督により映画化され、第20回毎日映画コンクール監督賞受賞。
きが‐かん【飢餓感】
1 飢えている感じ。水や食べ物が欲しいと思う感じ。 2 (比喩的に)何かを強く求める感じ。
きが‐しょうほう【飢餓商法】
⇒品薄商法
きがぼくし【飢餓牧師】
《原題、(ドイツ)Der Hungerpastor》ラーベの長編小説。1864年刊。全3巻。「アブー‐テルファン」「死体運搬車」とともに「シュトゥットガルト3部作」とよばれる。