かい‐こう【貝香/甲香】
貝、アカニシのふた。粉末にして練り香の材料とする。へなたり。こうこう。
かけ‐ごう【掛(け)香/懸(け)香】
調合した香を絹の小袋に入れたもの。室内にかけたり、女性が懐中したり、ひもをつけて首にかけたりした。におい袋。《季 夏》「—や派手な浴衣の京模様/碧梧桐」
か‐こう【花香】
1 花の香り。 2 仏前、霊前にそなえる花と香。「仏に—奉り」〈盛衰記・二〉
かざ【香/香気/臭気】
におい。かおり。「お酒の—がして」〈上司・鱧の皮〉
かとり‐せんこう【蚊取り線香】
蚊を、いぶして殺すための線香。ジョチュウギクの茎・葉などを主な原料にして、渦巻き状や棒状に作る。かやりこう。かやり。《季 夏》
かやり‐こう【蚊遣り香】
蚊を追い払うためにたく香。また、ジョチュウギクを材料にして作った線香。蚊取り線香。
かやり‐せんこう【蚊遣り線香】
⇒蚊遣り香
かわ‐みどり【藿香】
シソ科の多年草。山地に生え、高さ約1メートル。全体に香りが強い。茎は四角柱、葉は心臓形で縁にぎざぎざがある。8〜10月、花穂を出して唇形の紫色の小花をつける。漢方で葉を乾燥したものを藿香(かっこ...
き‐が【木香】
1 木材のかおり。「—の残る新築の家」 2 酒に移った樽(たる)の香。「たまには杉の—の躍り出る奴を呑ませ」〈露伴・新浦島〉
きき‐こう【聞(き)香】
香をかぐこと。香をかいでその種類を当てること。ぶんこう。もんこう。