こがれ‐こう【焦がれ香】
1 染め色や織り色の名。薄紅に黄色を加えた、濃い香色。 2 襲(かさね)の色目の名。表は濃い香色、裏は紅色。
こころみ‐こう【試(み)香】
組香で、本香の前に、客がその日の主題に合わせた香の香りを確かめること。ためしこう。→本香
こり【香】
香(こう)の古名。「手に香鑪(かうろ)を執りて—を焼きて発願(こひねが)ふ」〈皇極紀〉
ご‐こう【五香】
1 密教で、修法のときなどに用いる5種の香。内容は場合により異なり、栴檀(せんだん)香・沈香・丁子(ちょうじ)香・鬱金(うこん)香・竜脳香などが主。 2 仏語。最高の悟りを開いた人が見ることので...
ごしゅ‐こう【五種香】
1 5種類の香を一つに合わせたもの。仏前に供えた。 2 《五種香売りが首から箱をさげて売り歩く姿に似るところから》年始回りの供。「吉の野郎を—にして年玉物を持たせて出た」〈滑・浮世風呂・三〉
ざん‐こう【残香】
あとに残っている香。うつり香。残り香。
しくか【敷香】
ロシア連邦サハリン州(樺太(からふと))の町ポロナイスクの、日本領時代の名称。
しふん‐の‐か【脂粉の香】
紅やおしろいのにおい。女性の化粧のにおい。「—がただよう」
しょう‐こう【焼香】
[名](スル)香をたくこと。特に、仏や死者に対して香をたいて拝むこと。焚香(ふんこう)。「霊前で—する」
しら‐か【白香】
麻やコウゾの類を細かに裂いて白髪のようにして束ねたもの。神事に用いた。「奥山のさかきの枝に—付け木綿(ゆふ)とり付けて」〈万・三七九〉