めて‐ざし【馬手差】
右に差す腰刀。組み打ちなどの便宜から特に右脇に差すために、栗形(くりかた)・帯留めの拵(こしら)えを反対に取り付けたもの。馬手(めて)。
めて‐の‐くさずり【馬手の草摺】
鎧(よろい)の右脇の草摺。大鎧の脇盾(わいだて)の草摺の称。
め‐どう【馬道】
殿舎と殿舎を結ぶために設けた厚板を敷いた簡単な通路。馬を中庭まで引き入れるときには、一部を取りはずせるようにした切馬道(きりめどう)を用いた。のちには長廊下の称。
め‐ぶ【馬部】
律令制で、左右の馬寮(めりょう)に属した雑人(ぞうにん)。
めみょう【馬鳴】
《(梵)Aśvaghoṣaの訳》2世紀ごろのインドの仏教詩人。バラモンの論師から仏教に帰依し、カニシカ王の保護を受けた。技巧的なカービヤ(美文体)文学の先駆となり、叙事詩「ブッダチャリタ(仏所行...
め‐りょう【馬寮】
律令制で、官馬の飼養・調習や馬具のことを扱い、また、諸国の御牧(みまき)の馬をつかさどった役所。左右に分かれ、それぞれ四等官のほか、馬医(ばい)・馬部(めぶ)・使部(しぶ)などの職員が置かれた。...
め‐りょう【馬料】
奈良・平安時代、五位以上の文武の在京官人に馬の飼育料として支給された銭。
めん‐どう【馬道】
「めどう(馬道)」の音変化。「あそこの—におっかけては」〈平家・四〉
やすで【馬陸】
倍脚綱の節足動物の総称。体は細長くてムカデに似るが、一つの体節に二対の歩脚があり、体長2センチくらいのものが多い。朽ち木・落ち葉の下など湿った所にすみ、触ると渦巻き状になり臭気を放つ。キシャヤス...