さい‐さい【騒騒】
[副]物が揺れ動いてさわさわと音を立てるさま。「玉衣(たまぎぬ)の—しづみ家の妹にもの言はず来にて思ひかねつも」〈万・五〇三〉
さいさい・し【騒騒し】
[形シク]さわさわと音を立てるさま。「光も無く黒きかいねりの、—・しく張りたる一かさね」〈源・初音〉 [補説]歴史的仮名遣いは、「さいさい(騒騒)」の派生語とみて、「さゐさゐし」とするが、新撰字...
さえ‐さえ【騒騒】
[副]「さいさい(騒騒)」に同じ。「あり衣(きぬ)の—しづみ家の妹に物言はず来(き)にて思ひ苦しも」〈万・三四八一〉
さ‐だ・つ【騒立つ】
[動タ四]ごたごたする。「家の—・つも見て取った」〈浄・卯月の潤色〉
さわがし・い【騒がしい】
[形][文]さわが・し[シク]《動詞「さわ(騒)ぐ」の形容詞化》 1 盛んに声や物音がしてうるさい。そうぞうしい。やかましい。「教室が—・い」 2 事件などが起こって世情が落ち着かない。平静・平...
さわが・す【騒がす】
[動サ五(四)]騒がしい状態にする。乱れさせる。動揺させる。「国中を—・した事件」 [動サ下二]「さわがせる」の文語形。
さわが・せる【騒がせる】
[動サ下一][文]さわが・す[サ下二]「騒がす」に同じ。「世間を—・せた事件」
さわが◦れる【騒がれる】
[連語]《動詞「さわ(騒)ぐ」の未然形+受身の助動詞「れる」》「騒ぐ6」に同じ。「若者の活字離れが—◦れる」
さわぎ【騒ぎ】
《上代は「さわき」》 1 騒ぐこと。また、騒がしいこと。やかましさ。「教室の—が静まる」 2 人々が騒ぐような出来事。ごたごた。騒動。「—を起こす」「—になる」 3 (「…どころのさわぎ」の形で...
さわぎ‐うた【騒ぎ歌/騒ぎ唄】
1 江戸時代、遊里で三味線や太鼓ではやしたててうたったにぎやかな歌。転じて、広く宴席でうたう歌。 2 歌舞伎下座音楽の一。揚屋・茶屋などの場面で、酒宴・遊興の騒ぎを表すもの。大鼓・小鼓または太鼓...