おに‐ぼし【鬼星】
二十八宿の一、鬼宿(きしゅく)の和名。→鬼(き)
おに‐まい【鬼舞】
民俗芸能の一つで、鬼の面をつけてまう舞。大分県国東(くにさき)半島の修正鬼会(しゅしょうおにえ)で行われるもの、岩手県一帯に伝わる鬼剣舞(おにけんばい)など、種類は多い。
おに‐まつり【鬼祭(り)】
修正会(しゅしょうえ)・節分などに行われる行事。鬼が降伏・退散する追儺(ついな)の形式が一般的。鬼会(おにえ)。
鬼(おに)も十八(じゅうはち)番茶(ばんちゃ)も出花(でばな)
鬼でも年ごろになれば少しは美しく見え、番茶でもいれたばかりは香りがある。器量が悪くても年ごろになれば少しは娘らしい魅力が出てくるということのたとえ。
おに‐もの【鬼物】
狂言の分類の一。和泉流で、鬼・閻魔(えんま)・雷の登場するもの。鷺(さぎ)流では鬼事、大蔵流では山伏物も含め、鬼山伏狂言という。→鬼畜物(きちくもの)
おに‐やく【鬼役】
貴人に出す飲食物の毒味役。→鬼食い →鬼飲み「貴人に物を参らするには、—毒味をなすべき筈」〈伎・吉備大臣〉
おに‐やらい【鬼遣らい】
《悪鬼すなわち疫病を追い払うことの意》「追儺(ついな)」に同じ。《季 冬》
おに‐わたし【鬼渡し】
「鬼ごっこ」に同じ。
鬼(おに)を欺(あざむ)・く
鬼かと思われるほど勇猛である。また、容貌(ようぼう)が恐ろしげである。「—・く景清も声を上げてぞ泣きゐたり」〈浄・出世景清〉
おばがさけ【伯母ヶ酒】
狂言。酒好きの男が、伯母の営む酒屋へ鬼に化けて入り込み、酒をせしめるが、酔ったあげくに見破られる。