いり‐とり【煎り鶏/炒り鳥】
《「いりどり」とも》鶏肉とニンジン・ゴボウ・レンコン・シイタケなどを油でいためてから甘辛く煮た料理。
いろ‐どり【色鳥】
いろいろの小鳥。特に、秋に渡ってくる小鳥。《季 秋》「—はわが読む本にひるがへり/青邨」
いわ‐ちどり【岩千鳥】
ラン科の多年草。本州中部以西の沢ぞいの岩壁に生え、高さ8〜15センチ。細い茎から長楕円形の葉を1枚出す。初夏、基部に紅色の点をもつ淡紫色または白色の花を数個開く。
うかれ‐どり【浮かれ鳥】
1 まだ夜が明けないのに、浮き立つように鳴く鶏。「なぞもかく人の心の—別れもよほす声をたつらん」〈万代・恋三〉 2 夜、ねぐらを離れて、浮かれ歩く鳥。「月は出でてもうば玉のよるべ定めぬ—」〈謡・藤〉
うきす‐どり【浮(き)巣鳥】
1 カイツブリの別名。 2 居住の一定しない人。
うきね‐の‐とり【浮き寝の鳥】
水に浮いたまま寝る鳥。和歌ではふつう、思う人に会えない嘆きにたとえていう。「涙川—となりぬれど人にはえこそみなれざりけれ」〈千載・恋一〉
鶯(うぐいす)の卵(かいご)の中(なか)の時鳥(ほととぎす)
ほととぎすは自分の卵を、うぐいすの巣の中に産んで育てさせることから、自分の子でありながら自分の子でないことのたとえ。
うすべ【護田鳥】
ゴイサギ・ミゾゴイの古名。おすめどり。うすめ。〈文明本節用集〉
うそ‐どり【鷽鳥】
「うそ(鷽)」に同じ。
うたよみ‐どり【歌詠み鳥】
ウグイスの別名。古今集の仮名序「花に鳴く鶯(うぐひす)、水に住む蛙(かはづ)の声を聞けば、生きとし生けるものいづれか歌をよまざりける」から。《季 春》