ちちよ‐ちちよ
[副]ミノムシの鳴き声。平安時代、ミノムシは鳴くと考えられていた。「八月ばかりになれば、—とはかなげに鳴く」〈枕・四三〉
ちっち‐ぜみ【ちっち蝉】
セミの一種。体長は翅(はね)の先まで3センチくらい。体は黒色で褐色の紋がある。夏・秋に松林などでチッチッチッと続けて鳴く。北海道のものは近縁種のエゾチッチゼミ。《季 秋》
ちゅう
[副] 1 小鳥やネズミの鳴き声を表す語。「子ネズミが—と鳴く」 2 液体をすするさま。また、その音を表す語。「汁を—とすする」 [名](スル)俗に、接吻(せっぷん)のこと。
ちゅう‐ちゅう
[副] 1 スズメやネズミの鳴き声を表す語。「ネズミが—(と)鳴く」 2 液体をすするさま。また、その音を表す語。「ストローで—(と)飲む」 [名]スズメまたはネズミをいう幼児語。
ちり‐ちり
[副](スル) 1 ちぢれたりしわが寄ったりするさま。「—した頭髪」 2 毛や糸などが焼けちぢれる音を表す語。「—(と)毛糸が焼ける」 3 冷気などが、肌を軽く刺すように感じられるさま。「流れ...
つきよ‐がらす【月夜烏】
月夜に浮かれて鳴く烏。また、夜遊びに浮かれ出る人のたとえ。うかれがらす。
つくつく‐ぼうし【つくつく法師】
《鳴き声から。「法師」は当て字》セミ科の昆虫。体長は翅(はね)の先まで約4.5センチ、暗黄緑色の地に黒紋があり、背にW形の紋をもつ。晩夏から秋にかけて現れ、雄はツクツクオーシと鳴く。寒蝉(かんせ...
つづれさせ‐こおろぎ【綴刺蟋蟀】
コオロギ科の昆虫。普通にみられるコオロギで、体長約2センチ、黒褐色。頭部は丸みがある。雄は8月中旬から11月ごろまでリッリッリッと鳴く。名は、これを古人が「肩刺せ裾(すそ)刺せ綴れ刺せ」と着物の...
つま‐の‐こ【夫の子/妻の子】
夫婦などが、互いに相手を親しんで呼ぶ語。「佐保渡り我家(わぎへ)の上に鳴く鳥の声なつかしき愛(は)しき—」〈万・六六三〉
つゆ‐ばれ【梅雨晴(れ)】
梅雨が終わって晴れること。また、梅雨の期間中の晴天。五月晴れ。入梅(ついり)晴れ。《季 夏》「—や蜩(ひぐらし)鳴くと書く日記/子規」