あし‐たず【葦田鶴】
《葦の生える水辺にいるところから》鶴(つる)の別名。「湯の原に鳴く—は我(あ)がごとく妹(いも)に恋ふれや時わかず鳴く」〈万・九六一〉
あねは‐づる【姉羽鶴】
ツル科の鳥。全長約95センチ。全身が淡青灰色で、のどと首の前部は黒い。ユーラシア大陸の中央部で繁殖し、冬にインドなどへ渡る。日本では迷鳥。
うん‐かく【雲鶴】
1 雲と鶴(つる)とを組み合わせた文様。位袍(いほう)に多く用いられ、親王および太閤の所用とされた。 2 高麗(こうらい)青磁の一。表面に白土をはめ込んだ象眼青磁で、雲や鶴の模様を表す。雲鶴手。
おり‐づる【折(り)鶴】
色紙(いろがみ)などを折って鶴の形にしたもの。 [補説]書名別項。→折鶴
おりづる【折鶴】
泡坂妻夫の短編小説。昭和62年(1987)発表。縫箔(ぬいはく)職人の男と、かつての恋人の再会が招く悲劇を描く。昭和63年(1988)、第16回泉鏡花文学賞受賞。
かく【鶴】
[常用漢字] [音]カク(漢) [訓]つる たず 〈カク〉 1 ツル。「鶴唳(かくれい)」 2 ツルのような。長い首、白さ、長寿などのたとえ。「鶴首・鶴寿・鶴髪」 〈つる(づる)〉「白鶴・夕...
かんうん‐やかく【閑雲野鶴】
《「野鶴」は野原に遊ぶ鶴の意》なんの束縛も受けないで、伸び伸びと暮らす境遇のたとえ。俗世間を離れた悠々自適の生活。
かんむり‐づる【冠鶴】
ツル科の鳥。全長約1メートル。体は灰色で、翼が白く、尾が茶色。頭に黄色い扇状の冠羽がある。アフリカの草原や水辺にすむ。
きっこうづる【亀甲鶴】
小栗風葉の小説。明治29年(1896)「新小説」誌に発表。
くろ‐づる【黒鶴】
ツル科の鳥。小形で、全長約1.1メートル。頭頂が赤く、くびが黒と白で、体は灰色。ユーラシアの温・寒帯に分布し、日本では数の少ない冬鳥。《季 冬》