くろ‐みす【黒御簾】
歌舞伎の舞台で、下座音楽を演奏する場所。江戸では文政(1818〜1830)ごろまで上手(かみて)にあり、のち下手(しもて)になった。中の演奏者が客席から見えないように黒いすだれを下げるのでいう。
くろみ‐の‐うぐいすかぐら【黒味鶯神楽】
ハスカップの和名。黒い果実がつくウグイスカグラの意。
くろ‐め【黒目/黒眼】
眼球の中央の黒い部分。くろめだま。→白目
くろ‐もの【黒物】
1 《底がすすけて黒いところから》鍋をいう女房詞。 2 雑魚(ざこ)、いりこをいう女房詞。 3 「黒鉱(くろこう)」に同じ。 4 「黒物家電」の略。 5 石油業界で、重油や原油など、見た目が黒ま...
くろもの‐かでん【黒物家電】
《黒い塗装が多いことから》テレビ・レコーダー・カメラなど、娯楽に関する家庭用電気機器。白物家電に対してできた語。黒物。
くろん‐ぼう【黒ん坊】
《「くろんぼ」とも》 1 日に焼けたりして皮膚の色の黒い人。 2 黒色人種を軽蔑(けいべつ)していった語。 3 歌舞伎の黒衣(くろご)。
ぐ‐ずみ【具墨】
胡粉(ごふん)に墨を加えた絵の具。青黒い色を呈する。
けわた‐がも【毛綿鴨】
カモ科の鳥。全長約56センチ。雄はくちばしと額が橙(だいだい)色、頭が薄い青、ほおが緑、胸が黄色、背と腹が黒い。雌は全体に茶色。太平洋・大西洋北部に分布。広くは、北極圏を中心に分布する4種の総称...
けん‐しゅ【黔首】
《「黔」は黒い色。古代中国で、一般民衆は何もかぶらず、黒い髪のままでいたところから》人民。庶民。「賢王、聖主の普(あまね)き御恵を黎元(れいげん)—までに及ぼし給ふこと」〈十訓抄・一〉
げん‐えん【玄猿】
《顔が黒いところから》テナガザルの別名。