くろかみ‐の【黒髪の】
[枕]髪は長く、乱れやすく、解けやすいところから、「長し」「乱れ」「別れ」にかかる。「長からむ心も知らず—乱れて今朝は物をこそ思へ」〈千載・恋三〉
くろかみ‐やま【黒髪山】
栃木県日光市にある男体(なんたい)山の別称とも、奈良市北端の佐保山に続く丘陵地などともいう。[歌枕] 佐賀県西南部にある山。武雄市と西松浦郡有田町の境に位置する。標高516メートル。古くから...
くろかわ【黒川】
姓氏の一。 [補説]「黒川」姓の人物黒川紀章(くろかわきしょう)黒川利雄(くろかわとしお)黒川春村(くろかわはるむら)黒川博行(くろかわひろゆき)黒川真頼(くろかわまより)
くろ‐かわ【黒革/黒皮】
1 黒色に染めた革。 2 藍で濃く染めた革。 3 (黒皮)マツバハリタケ科のキノコ。秋、松林に生える。傘は直径5〜15センチで表面は黒い。肉は白く、傷つけると赤紫色になる。苦みがあるが、食用。
くろかわ‐おどし【黒革威】
鎧(よろい)の威の一。藍で濃く染めた黒革で威したもの。
くろかわ‐のう【黒川能】
山形県鶴岡市黒川に伝わる能。現在の五流の能にはない伝承を残し、2月1、2日の同所春日神社の王祇祭(おうぎさい)などに演じる。《季 冬》「雪が雨に雨が霰に—/節子」
くろ‐がい【黒柿】
「くろがき」の音変化。「蘇芳(すはう)、—、唐桃(からもも)などいふ木どもを」〈宇津保・吹上上〉
くろ‐がき【黒柿】
カキノキ科の常緑高木。台湾・フィリピンなどに分布。心材は暗紫色で堅く、黒檀(こくたん)同様に建築・工芸用に珍重される。台湾黒檀。
くろ‐がし【黒樫/黒橿】
樹皮が黒いカシの総称。イチイガシ・アラカシ・ツクバネガシなど。
くろ‐がしら【黒頭】
能で、黒毛の頭(かしら)。鬼畜、男の怨霊(おんりょう)などに用いる。狂言でも牛・馬・犬・幽霊などに使う。→赤頭(あかがしら) →白頭(しろがしら)