かっ‐こ【羯鼓】
1 雅楽に用いる打楽器の一。奈良時代に唐から渡来したもの。左方(さほう)の楽で、演奏の速度・長短を指揮する主要楽器として使う。長さ約30センチの鼓胴の両側に直径約23センチの馬革の鼓面を固定し、...
かんから‐だいこ【かんから太鼓】
歌舞伎の下座などで用いられた楽器で、まくら型の小形の太鼓。台の上にのせて竹桴(たけばち)で打つ。盛り場・見世物小屋の場面などに用いる。
かん‐こ【諫鼓】
中国の伝説上の聖天子が、君主に諫言をしようとする者に打ち鳴らさせるために、朝廷の門前に設けたという鼓。いさめのつづみ。
がく‐だいこ【楽太鼓】
1 雅楽器の一。2本のばちで打つ扁平な太鼓で釣太鼓(つりだいこ)・大太鼓(だだいこ)・担太鼓(にないだいこ)の3種がある。 2 歌舞伎下座音楽に使う扁平な太鼓。1の音色を模倣したもので、俗に平丸...
き‐こ【旗鼓】
1 軍旗と太鼓。「—堂々」 2 軍隊。軍事。「将軍の名は唯だ僅か—に光栄を添うるの一具となれるのみ」〈田口・日本開化小史〉
きょく‐だいこ【曲太鼓】
曲打ちする太鼓。
きん‐こ【金鼓】
1 鉦(しょう)と太鼓。「—を打って見聞(けんもん)の衆を集め給ふ」〈太平記・二四〉 2 戦陣で命令の伝達に用いる陣鉦(じんがね)と陣太鼓。「耳をつらぬく—の響」〈浄・太功記〉
ぎょう‐こ【暁鼓】
夜明けを知らせる太鼓。
ぎょ‐く【魚鼓】
「魚板(ぎょばん)」に同じ。
くち‐つづみ【口鼓】
口で鼓を打つような音を出すこと。舌つづみ。「—を撃ち伎(わざ)を為して歌曰(うた)ひけらく」〈記・中〉