こ‐じょうろう【小上﨟】
大臣・納言(なごん)・参議など公卿(くぎょう)の娘で、女官となった者。大上﨟の下、中﨟の上の位。唐衣(からぎぬ)・表着(うわぎ)の着用が許された。
じょう‐ろう【上﨟】
《「﨟」は僧侶の夏安居(げあんご)修行の回数を数える語》 1 修行の年功を積んだ高僧。⇔下﨟。 2 地位・身分の高い人。⇔下﨟。「右衛門督殿(うゑもんのかみどの)の上(かみ)に着き給ふ—は一人も...
だいり‐じょうろう【内裏上﨟】
宮中に仕える身分の高い女官。→上﨟
ちゅう‐ろう【中﨟】
1 出家受戒後の安居(あんご)の功を積んだ年数によって上・中・下と分けた、その中位に位する者。 2 平安時代、後宮に仕える女官で、内侍でない者。上﨟・小上﨟の下、下﨟の上。中﨟女房。 3 室町時...
ひ‐げろう【日下﨟】
六位の蔵人(くろうど)のうち、当番で宮中の雑事を務め、天皇の供御(くご)に伺候した者。
ほう‐ろう【法臘/法﨟】
僧尼の出家受戒後の年数。毎年、夏安居(げあんご)を終えると1歳を加える。夏臘(げろう)。法歳。
ろう【﨟】
1 仏語。僧が受戒後に安居(あんご)を行い終えること。出家後の年数はこの﨟の数でいう。法﨟。臘(ろう)。「—を積む」 2 年功を積むこと。また、その順位による身分の高下。「上—は五貫、中—は三貫...
わ‐じょうろう【我上﨟/和上﨟】
[代]二人称の人代名詞。身分のある子女を親しみを込めて呼ぶ語。わじょろう。「さすがに—は常磐腹に三男」〈謡・鞍馬天狗〉