あめ‐つち【天地】
1 天と地。全世界。てんち。「—は広しといへど、我(あ)がためは狭(さ)くやなりぬる」〈万・八九二〉 2 天地の神々。「いざ子ども狂(たは)わざなせそ—の堅めし国そ大和島根は」〈万・四四八七〉
雨(あめ)塊(つちくれ)を破(やぶ)らず
《「塩鉄論」水旱(すいかん)から》降る雨が静かに土を壊さずしみ込む意から、世の中がよく治まっているさまをたとえていう。
あめつち‐の‐ことば【天地の詞】
平安初期の、手習いの教材。仮名48文字を重複しないように使って作ったもの。「あめ(天)つち(地)ほし(星)そら(空)やま(山)かは(川)みね(峰)たに(谷)くも(雲)きり(霧)むろ(室)こけ(苔...
あめつち‐の‐ふくろ【天地の袋】
女子が、新年に幸福を多く取り入れるようにと上下を縫い合わせて作る祝いの袋。春袋(はるぶくろ)。天地(てんち)袋。「—の数し多かれば」〈一条大納言家歌合〉
あめ‐つゆ【雨露】
雨と露。うろ。「—をしのぐ」
アメデ‐とう【アメデ島】
《Îlot Amédée》ニューカレドニアの首都ヌーメアの南方沖合約20キロメートルにある無人島。周囲を白い砂浜とサンゴ礁に囲まれる。ナポレオン3世の命により、1865年に建造された灯台がある。
飴(あめ)と鞭(むち)
支配や指導の方法で、甘い扱いをして譲歩する一方で厳しく締めつけることのたとえ。社会保険制度で労働者を優遇するとともに社会主義者鎮圧法を制定して支配した、ドイツのビスマルクの政策を評した言葉。
あめ‐に【飴煮】
小魚やクルミの実などを、みりん・水飴・醤油などを煮汁として甘くつやよく煮上げること。また、その煮たもの。あめだき。
雨(あめ)に沐(かみあら)い風(かぜ)に櫛(くしけず)る
《「荘子」天下の「甚雨(じんう)に沐い、疾風に櫛り、万国を置(た)てたり」から》雨や風に身をさらす意で、苦労することのたとえ。櫛風沐雨(しっぷうもくう)。
雨(あめ)につけ風(かぜ)につけ
雨が降っても風が吹いても。どんな時でも。