いだし‐ぎぬ【出衣】
1 直衣(のうし)または衣冠姿で、美しく仕立てた内着の衵(あこめ)の裾先を袍(ほう)の襴(らん)の下からのぞかせること。出衵(いだしあこめ)。出袿(いだしうちき)。出褄(いだしづま)。 2 寝殿...
いだし‐ぐるま【出車】
盛儀の出行の際の装飾として、出衣(いだしぎぬ)を施した牛車(ぎっしゃ)。また、随行の女房の装束の裾を出衣とした牛車。「八省に立て続けたる—どもの袖口、色あひも、目馴れぬさまに」〈源・賢木〉
いだし‐た・つ【出だし立つ】
[動タ下二] 1 送り出す。出立させる。差し向ける。「京へ人—・て給ふ」〈源・須磨〉 2 声に出して歌う。「心遣ひして、—・て難うす」〈源・篝火〉
いだし‐づま【出褄】
「出衣(いだしぎぬ)1」に同じ。「上達部の—の姿ども」〈弁内侍日記〉
いだし‐ふづくえ【出文机】
書院窓に造りつけた机代用の棚。出文棚(いだしふみだな)。いだしふみづくえ。だしふづくえ。
いだし‐ふみだな【出文棚】
⇒出文机(いだしふづくえ)
いだ・す【出だす】
[動サ四] 1 内にあるものを外の方へ移す。「帳のうちよりも—・さず、いつき養ふ」〈竹取〉 2 出発させる。「暁に船を—・して」〈土佐〉 3 差し出す。提供する。「宮の、五節(ごせち)—・させ給...
い‐だ・す【鋳出す】
[動サ五(四)]溶かした金属を鋳型に流し込み、ある形をつくり出す。
い‐だつ【遺脱】
[名](スル)抜けること。漏れ落ちること。遺漏(いろう)。「繁密の世事を叙記して毫も—なからしむる欧米の語文法体」〈竜渓・経国美談〉
いだ‐てん【韋駄天】
《(梵)Skandaの音写。塞建陀・建陀の「建」を「韋」に誤ったものか》増長天の八大将軍の一。仏法の守護神。もとバラモン教の神で、シバまたはアグニ神の子。俗説に、仏舎利(ぶっしゃり)を盗んだ捷疾...