いら・う【弄う/綺う】
[動ワ五(ハ四)]《「いろ(弄)う」の音変化か》 1 いじる。さわる。ふれる。「そんなに店の物を—・いまわるな」〈黒島・二銭銅貨〉 2 からかう。なぶる。「あんまり深切が過ぎて、人を—・ふ様な言...
いら・う【応ふ/答ふ】
[動ハ下二]「いら(応)える」の文語形。
いらえ【応え/答え】
こたえること。返事。「中からすぐ—があった」〈山本有三・波〉
いら・える【応える/答える】
[動ア下一][文]いら・ふ[ハ下二]返事をする。こたえる。「声をかくれば、『ヘイ』と—・えて」〈逍遥・当世書生気質〉
いらか【甍】
《高くとがっている部分の意の「苛処(いらか)」からという》 1 家の上棟(うわむね)。家屋の背。屋根の頂上の部分。また、屋根に葺(ふ)いた棟瓦(むねがわら)。 2 屋根瓦。また、瓦葺きの屋根。「...
いらか‐づくり【甍造(り)】
⇒切妻造(きりづまづく)り
甍(いらか)を争(あらそ)・う
《棟瓦の高さを競う意から》家がびっしり建ち並んでいるさまをいう。「商家が—・う」
いら‐が【刺蛾】
イラガ科のガ。体はふっくらし、黄色で、翅(はね)の開張33ミリくらい。前翅の先半分が褐色、付け根のほうは白褐色。幼虫は「いらむし」とよばれ、毒針をもち、人が触れると痛い。カキ・カエデ・ヤナギなど...
い‐らく【怡楽】
[名](スル)喜び楽しむこと。「悠々たる追憶の—の中から」〈啄木・葬列〉
い‐らく【慰楽】
慰みと楽しみ。「置いて来た金包みの裡に、…永久的な—が包蔵されて居たような」〈宮本・禰宜様宮田〉