いい‐い・ず【言ひ出づ】
[動ダ下二]口に出して言う。「あはれなる事など、人の—・で、うち泣きなどするに」〈枕・一二七〉
いい‐いだ・す【言ひ出だす】
[動サ四] 1 内から外にいる人に向かって言葉をかける。「中より、…中なる人だに静心(しづごころ)なくはべるを、と—・したれば」〈かげろふ・下〉 2 口に出して言う。いいだす。「なまひがひがしき...
いい‐いれ【言ひ入れ】
1 意志・希望を伝えること。申し込み。「江戸よりも聞き伝へ、段々の—に、親方の相談極まり」〈根無草・後・二〉 2 結婚の申し込み。「伴之丞様へたった一言、—でつい御祝言(ごしうげん)済むこと」〈...
いい‐い・れる【言(い)入れる】
[動ラ下一][文]いひい・る[ラ下二] 1 外から屋敷・部屋の中に向かって言う。取り次ぎを介して内へ伝える。「『御頼(おたの)申します』…斯う—・れた一人の紳士がある」〈藤村・破戒〉 2 言って...
いい‐うまや【飯駅】
平安時代の男踏歌(おとことうか)で、舞人たちを酒や料理でもてなした所。→水駅(みずうまや)
いいえ
[感]相手の言葉を丁寧に打ち消したり、反対の気持ちを表したりするときに用いる語。「『食事はおすみですか』『—、まだです』」
言(い)い得(え)て妙(みょう)
巧みに言い表しているさま。「バブル経済とは—だ」
いい‐おき【言(い)置き】
1 言い置くこと。また、その言葉。「—をして旅行に出る」 2 死後に言い残しておくこと。遺言。「ことに心ざし深くて、人にも—などせられし」〈右京大夫集・詞書〉
いい‐お・く【言(い)置く】
[動カ五(四)]あとに残る人に話しておく。言い残す。「家人に—・いて出かける」
いい‐おく・る【言(い)送る】
[動ラ五(四)] 1 使いの者をやったり、手紙に書いたりして、言葉を伝える。「帰国を急ぐよう—・る」 2 順々に言葉を伝える。「中止の旨をクラス全員に—・る」