うつ‐ゆう【鬱憂】
[名](スル)心がふさいで晴れ晴れとしないこと。憂鬱。「功名の為に—せば此(か)くの如く、終に発狂するに」〈織田訳・花柳春話〉
うつゆう‐の【虚木綿の】
[枕]「こもり」「真狭(まさき)」にかかる。「—隠(こも)りてをれば」〈万・一八〇九〉
うつら‐うつら
[副](スル) 1 《「うつ(空)」に接尾語「ら」の付いた「うつら」を重ねた語》 ㋐疲労などのために浅い眠りにひきこまれるさま。「熱が高くて一日じゅう—としていた」「退屈な話を聞かされてつい—す...
うつり【映り】
1 (「写り」とも書く)影や映像が現れること。また、現れぐあい。「—のいい鏡」「写真—が悪い」 2 色や物の取り合わせ、つりあい。調和。「この着物と帯は—がよい」 3 光が当たって照り輝くこと。...
うつり【移り/遷り】
1 人の住所などが変わること。移転。転居。「郊外にお—の由」「都—」 2 火事などが他に伝わること。「火の—が早い」 3 (多く「おうつり」の形で)贈り物の入っていた先方の器や風呂敷にお礼のしる...
うつり‐がえ【移り替え】
《「うつりかえ」とも》季節の変わり目に衣類を替えること。衣替え。「初霜月(はつしもつき)の—も何の苦慮(くるしみ)なく」〈露伴・五重塔〉
うつり‐かわり【移り変(わ)り】
事態や状況が時のたつにつれて変わってゆくこと。「季節の—」
うつり‐かわ・る【移り変(わ)る】
[動ラ五(四)]時とともに変わっていく。「流行が—・る」
うつり‐が【移り香】
ある物に伝わって残っている、他のものの香り。残り香。
うつり‐がみ【移り紙】
贈り物を入れてきた器などに返礼の意味で形式的に入れて返す紙。懐紙・半紙などを用いる。