やこ‐ぜん【野狐禅】
禅の修行者が、まだ悟りきっていないのに悟ったかのようにうぬぼれること。転じて、物事を生かじりして、知ったような顔でうぬぼれること。また、その者。生禅(なまぜん)。
うぬ‐ぼれ【自惚れ/己惚れ】
うぬぼれること。また、その気持ち。おのぼれ。「—が強い」
りょうとう‐の‐いのこ【遼東の豕】
《遼東で珍しいとされた白頭の豚が河東では珍しくなかったという「後漢書」朱浮伝の故事から》世間知らずのために、つまらないことを誇りに思ってうぬぼれること。また、そのような人のたとえ。
じ‐そん【自尊】
1 自分で自分をすぐれたものと思いこむこと。うぬぼれること。「—自大」 2 自分を大切にし品位を傷つけないようにすること。「独立—の精神」
じ‐とく【自得】
[名](スル) 1 自分の力で悟ること。自分自身で理解し、会得すること。「処世術を—する」 2 自分自身で満足し、安んじること。また、得意になって、うぬぼれること。「—の色」 3 自分の身に報い...
こころ‐おごり【心驕り】
うぬぼれること。思い上がり。慢心。「わが身かばかりにてなどか思ふことかなはざらむ、とのみ—をするに」〈源・若菜上〉
しょ・う【背負う】
[動ワ五(ハ四)]《「せおう」の音変化》 1 背中に担ぐ。せおう。「荷物を—・って歩く」 2 厄介なこと、迷惑なことなどを引き受ける。「重大な責任を—・わされた」 3 (「しょってる」の形で用い...
おもい‐あが・る【思い上(が)る】
[動ラ五(四)] 1 うぬぼれる。いい気になる。「—・った態度」 2 気位を高くもつ。自負する。「はじめより我はと—・り給へる御方々」〈源・桐壺〉
じゃ‐まん【邪慢】
仏語。徳がないのにあるとうぬぼれること。よこしまな慢心。
しょう‐とく【証得】
[名](スル) 1 真理などを悟ること。体得すること。「此便法を—し得ざる時」〈漱石・野分〉 2 悟ってもいないのに、悟ったとうぬぼれること。「—してわれは気色(きそく)したる歌よみ給ふな」〈無名抄〉