うろ【虚/空/洞】
内部が空になっているところ。うつろ。ほら。空洞。「古木の—」
う‐ろ【有漏】
《(梵)sāsravaの訳。流れ出るものを有する意》仏語。漏すなわち煩悩(ぼんのう)のある状態。⇔無漏(むろ)。「万(よろづ)を—と知りぬれば阿鼻(あび)の炎も心から」〈梁塵秘抄・二〉
う‐ろ【迂路】
遠回りの道。回り道。
う‐ろ【雨露】
1 雨と露。あめつゆ。「—をしのぐ」 2 《雨と露は地上のすべてのものを潤すところから》広大な恵み。「—の恩」
う‐ろ【烏鷺】
1 カラスとサギ。 2 黒と白。 3 黒い石と白い石をカラスとサギに見立てて、囲碁をいう語。「—の争い」
うろ‐うろ
[副](スル) 1 あてもなくあちこち歩き回るさま。「道に迷って—する」 2 どうしたらよいかわからずに困りはてているさま。「突然の訃報に接して—(と)するばかりだ」 →まごまご[用法]
うろうろ‐なみだ【うろうろ涙】
途方に暮れて流す涙。おろおろ涙。「丁稚(でっち)の三太も—」〈浄・重井筒〉
うろうろ‐ぶね【うろうろ舟】
江戸時代、両国の船遊びのときなどに、遊山船の間を漕ぎまわって飲食物を売った小船。もと「売ろ舟」といったのを、うろうろとさまようのでこの名が生じたという。「西瓜(すいくわ)玉蜀黍(たうもろこし)の...
うろうろ‐まなこ【うろうろ眼】
落ち着かない目つき。「どうぞ抜けて帰りたいと—になりければ」〈浄・鑓の権三〉
うろ‐おぼえ【うろ覚え】
確かでなく、ぼんやりと覚えていること。確かでない記憶。「—の漢字」 [補説]「うる覚え」は間違い。