えん‐がく【円覚】
仏語。すべての根源である仏の悟りの本性。完全にして円満な悟り。本覚。
えん‐がく【縁覚】
《(梵)pratyeka-buddhaの訳。辟支仏(びゃくしぶつ)と音写》仏語。仏の教えによらず十二因縁を観じて理法を悟った者、また飛花落葉などの無常を観じて悟った者。ともに師によらないため独覚...
えん‐がく【燕楽】
中国で、古代から宴会の席で演奏した音楽。各時代の新しい流行や、西域から移入された胡楽(こがく)などを取り入れたもの。儀式のときの雅楽に対して俗楽ともいった。
えんがく‐きょう【円覚経】
大乗経典。1巻。唐の仏陀多羅(ぶっだたら)訳とされるが、偽経(ぎきょう)ともいわれる。大乗円頓(えんどん)の教理と観行(かんぎょう)の実践を説く。注釈書も多い。大方広円覚修多羅了義経。
えんがく‐じ【円覚寺】
神奈川県鎌倉市山ノ内にある臨済宗円覚寺派の大本山。山号は瑞鹿山。開創は弘安5年(1282)、開山は無学祖元、開基は北条時宗。鎌倉五山の第二位。入母屋造(いりもやづく)りの舎利殿と梵鐘は国宝。
えんがく‐じょう【縁覚乗】
仏語。縁覚の者がみずからの立場とする教え。二乗・三乗の一。
えんが‐ちょ
[感]東京地方で、不浄なものに触れた人を、子供がはやしたてる言葉。語源は不詳。「縁がちょんと切れる」ことからとも「因果な性」の音変化ともいう。
エンガディン【Engadin】
スイス東部、グラウビュンデン州南東部の地方名。ドナウ川の支流イン川沿いの谷筋をさし、シルス湖、シルバプラーナ湖、サンモリッツ湖などがある。イン川上流(南側)をオーバーエンガディン、下流(北側)を...
えんが‐の‐ざ【垣下の座】
垣下の人の着座する場所や座席。えがのざ。
エンガノ‐とう【エンガノ島】
《Pulau Engano》インドネシア西部、スマトラ島南東部の西岸沖合に浮かぶ島。熱帯雨林に覆われ、サンゴ礁に囲まれる。先住民のエンガノ人が多く居住し、母系社会を維持している。かつて高床式の鳥...