え【故】
《「ゆえ」の音変化》ゆえ。わけ。理由。「思ふ—に逢ふものならば暫(しま)しくも妹が目離(か)れて吾居らめやも」〈万・三七三一〉
え【柄】
1 手で握りやすいように、道具類につけた棒状の部分。取っ手。「ひしゃくの—」 2 キノコの、傘を支える部分。また、葉柄や花柄。
え【疫】
疫病。特に、悪性の伝染病。えやみ。「これは世の—にはおはしまさず」〈大鏡・道長上〉
え【荏】
エゴマの古名。〈和名抄〉
え【榎】
エノキのこと。「我が門の—の実もり食む百ち鳥千鳥は来れど君そ来まさぬ」〈万・三八七二〉
え【餌】
えさ。「小鳥の—」「生き—」
え【会】
多くの人が集まること。また、その集まり。多く仏事、または祭事をいう。「—を設けて供養しき」〈霊異記・下〉
え【恵/慧】
《(梵)prajñāの訳》仏語。物事をよく見極め、道理を正しく把握する精神作用。三学の一。智慧。
え【絵/画】
1 物事や情景を、色・線・形などによって、平面上に写し表したもの。絵画。 2 ある情趣を感じさせるありさま。光景。「母が乏しい髪を工面して、何うか斯うか髷に結い上げる様子は…夫程見栄のある—では...
え【飢】
動詞「飢(う)う」の連用形「うえ」の音変化。「い行きまもらひ戦へば我はや—ぬ」〈記・中・歌謡〉